フランス政府は脅迫には屈しない-財務相が予算巡り極右けん制
この点について、アルマン氏は「ギリシャは危機後に公共支出削減において素晴らしい成果を上げた。ただフランスはギリシャではなく、フランス経済とギリシャ経済も異なる」とし、フランスの経済は堅調だと述べた。
バルニエ氏の25年度予算案では、600億ユーロの増税と歳出削減というショック療法により財政赤字の国内総生産(GDP)比率を5%に抑えることを目指している。
アルマン氏はインタビューで、財政赤字のGDP比率を25年に5%、29年に3%に低下させるという公約をぐらつかせることは「選択肢ではない」と主張。「財務相としての私の責任は、5%という目標にコミットすることだ。これはフランスや政府のためだけでなく、欧州がなお繁栄の地であり続けるために今こそ必要なものだ」と述べた。
さらに市場の不安を取り除くため、フランスは今後も経済改革を継続し、投資家を引きつけると確信していると発言。「フランスはドイツ、イタリア、スペイン、そして全ての欧州諸国と共に欧州のリーダーシップを維持し、現在進行している国際的および貿易上の緊張に対して、この成長アジェンダが最善の答えになるようコミットしていく」と語った。
原題:France Won’t Be Blackmailed on Budget, Finance Minister Says (2)、Far-Right Leader Le Pen Has Never Been So Powerful in France (1)(抜粋)
--取材協力:Ania Nussbaum、Benoit Berthelot.
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Samy Adghirni, Caroline Connan