「摂食障害を治していく上で、ひろゆき君は欠かせない存在だった」“論破王”の妻が明かす壮絶な半生と、ひろゆきの王子様エピソード
妻のYouTubeチャンネル開設にひろゆきの反応は?
西村家では、家事分担は一日交代制なんだという。 「フランスに来てからは私が体調を崩すことが多くなったんです。それで、ひろゆき君が家事をしてくれるようになり、やがて私が復活してきたら、一日交代制にしようと提案してくれました」 本を読む限り、幼少期から20代にかけての西村さんは、とても生き辛かっただろうと想像できる。今の「ひろゆき」との暮らしぶりはどうなのか。 「今は生き辛さはまったくないですね。ただ、体調は悪いです。40歳過ぎで発覚したシェーグレン症候群という難病によって、唾液腺の腫れと痛みがあって。そのせいで年末から慢性胃炎、逆流性食道炎と併発して、さらに結膜炎や気管支炎にもなってしまったんです。 体調的には最悪なんですけど、そこばかりにフォーカスしてしまうとメンタルも悪くなるので、なるべく気を紛らわして生きています」 そんな中、書籍の発売に合わせてYouTubeチャンネルを開設した。 「本でも書いた摂食障害や子供時代に生き辛かったことを、同じような悩みを抱えている人と話したりしていきたいなと。当面の目標としては、ひろゆき君みたいに生配信にチャレンジしたいです」 今後はひろゆきの配信部屋から、西村さんがビール片手に配信なんてことも、あるのだろうか? 「どうでしょう。ひろゆき君には何も相談せずに開設したんで。ひろゆき君は、おそらく私にはXもやってほしくなかったろうし、不特定多数の人に向かって喋ってほしくもないと思うんです。でも、始めるよって言ったら『ほへー』って言ってました」 ふたりが現在暮らすのは愛の国、フランス。ひろゆきは西村さんにどのような愛情表現をしているのだろうか。 「あの人からはないかな。でも、ひろゆき君が日本に帰ったり、どこかに出かけるときは、ハグはしますよ。私が“いってらっしゃい”って感じで」 今後もフランスで暮らしていくのかと問うと「そうとは決めてない。でもフランス、意外とお気に入りですからねー。どうでしょう」と笑う。 書籍には西村さんの壮絶な幼少期の経験が描かれているが、読後感は決してどんよりではない。淡々と綴られている様子、なにより、あの“論破王”ひろゆきの意外にも優しい一面が垣間見られ、あらためて結婚、家族っていいなと思える。 文/河合桃子 撮影/池上夢貢