AI最強スマホ「Google Pixel 9」シリーズ完全購入ガイド!
――Pixel 9シリーズならではのAI機能で注目は? 法林 やはり「編集マジック」をはじめとする画像関連のAI機能です。今回は簡単に人物の合成を行なえる「一緒に写る」や、画像のトリミングをしつつ背景を生成する「オートフレーム」、そして画像や閲覧中のサイトを指で囲むことで即検索できる「かこって検索」も便利な機能として注目されています。 ただ、私としては音声と、テキストに関するPixel 9シリーズの機能に注目しています。例えば不審な着信があったら、AI音声が自動で応答してくれます。また、翻訳や通訳機能の精度は、日々アップデートされて他社をリードしています。 海外旅行でのレストランの注文や、道を聞く程度ならまったく問題ありませんし、グーグル的には「ビジネスで利用できる翻訳」を目指していますから、その精度は圧倒的です。 ――確かに、大谷選手の試合実況を翻訳させると、ちゃんと日本語の野球中継になるレベル! そして、この翻訳・通訳機能が連動するイヤホンも登場しています。これのオトクな購入方法は? 法林 直販で端末を購入したときに進呈されるストアクレジットを活用しましょう。「Google Pixel Buds Pro 2」(3万6800円)が2万4200円引きで購入できます。 また、「Google Pixel Watch 3」は直販だけでなく、キャリアでも販売され、端末購入プログラムの対象製品となっています。こちらもPixel 9シリーズの音声自動文字起こしに連動するAIに強いスマートウオッチです。 ――では、iPhoneユーザーがPixelに乗り換える場合の注意点は? LINEの全トーク履歴移行、AirDrop非対応問題がありますよね。 法林 現状、LINEのトーク履歴の移行は過去2週間まで。AirDropは非対応です。ただ、同じAndroid端末であるサムスンのGalaxyシリーズはLINEの全トーク履歴の移行を実現しています。なので、そう遠くない未来にPixelも対応するのではと考えています。 また、グーグルは自社の補償サービスである「Preferred Care」を開始したことで、大手家電量販店やECサイトもGoogle製品を売りやすい環境が整いました。「AppleCare」もそうですが、販売店の修理対応の負担を低減できるメーカー独自の補償サービスはシェア拡大にはマストなのです。 ――そんな中、いよいよ新型iPhoneシリーズも発売秒読み。キャリアの端末購入プログラムでの〝Apple vs Google〟の価格競争にも期待です! 取材・文/直井裕太 撮影/法林岳之