盤石のゲーム内容で向上が完封勝利!強烈ショットでサレジオ学院のゴールをこじ開ける
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選の3回戦が5月11日に行われ、向上とサレジオ学院が対戦。向上が1-0で勝利した。 【フォトギャラリー】向上 vs サレジオ学院 立ち上がりから向上は丁寧にボールをつなぎ、パスサッカーで攻勢に出た。相手の出方に応じてロングボールも効果的に活用。強風の影響でミスも散見されたとはいえ、試合運びには落ち着きがあった。 一方のサレジオ学院は堅守速攻で対抗。ボール奪取後はスピーディに相手の最終ライン裏を突くその精度は高く、身体能力に優れたFW18鈴木大志郎(3年)の力強いキープもあり、アタッキングサードまで侵入するシーンを作った。 しぶとくパスをつないだ向上がポゼッション率を高め、ゲームの主導権を掌握。敵陣に押し込む時間帯が長くなると、CKに加えてロングスローなどセットプレーでも相手に脅威を与えた。 対するサレジオ学院は守備で耐えると、カウンターで反撃。前半33分にはFW10入倉快斗(3年)が鋭い仕掛けからシュートを放ち、同アディショナルタイムには速攻からFW鈴木がチャンスを掴む。しかし、どちらも決めきれなかった。 ピンチを凌いだ向上は前半終了間際、華麗なコンビネーションで相手の守備網を切り崩し、右サイドでボールを受けたMF8河合大地(2年)が右足を一閃。強烈なシュートを逆サイドネットに決め、貴重な先制ゴールを奪った。 前半終了間際に先制点奪取という最高の流れで後半を迎えた向上は、引き続きパスをつないでゲームを支配。リードを奪ったことで攻め急ぎすぎることもなく、安定感ある試合運びを見せた。 攻撃を組み立てるにあたり最前線で起点を作ったのは長身のFW13小嶋元喜(2年)。正確なポストプレーで味方を生かし、向上優勢の展開ではチームの軸となっていた。 一方のサレジオ学院は攻撃の勢いこそ前半より落ちたが、劣勢の展開でも守備ではよく耐えた。GK1田畑陽大(2年)の指示はよく響き渡り、局面でのチャレンジ&カバーは徹底されていた。 向上は追加点こそ奪えなったが、テクニックに優れるMF7鈴木翔大(3年)がサイドを打開するなど個々のクオリティは高かった。またチームとしては選手間のコミュニケーションが活発で、ゲームの流れを感じ取る力が光っていた。 盤石のゲーム内容で向上がサレジオ学院に1-0で勝利。1次予選のブロック決勝に進出した。 (文・写真=志水麗鑑)