【お悩み】英語が苦手な息子…でも「塾はやだ」 ヤキモキする親に、ビリギャルからのアドバイス
反抗期が来ようと、やる気が出なかろうと、思春期の子どもを抱える家庭の多くが向き合わなければいけないのが、勉強と受験です。成績を上げられるのは本人だけなのですが、どうしても気になってしまうのが親心でしょう。そうしたリアルな悩みを聞いてくれるのは、「ビリギャル」として知られる小林さやかさん。先日、アメリカのコロンビア大学教育大学院を「オールA」で卒業した彼女が、親世代に伝えるアドバイスとは? 【写真】続く不合格に「浪人する」 あきらめた息子を変えた母の行動
質問
Q.高校1年の息子は、中高一貫校に通っています。勉強はそこそこやっているようですが、英語がかなり苦手です。文系・理系のどちらに行くにしても、英語は必要だから頑張ったほうがいいのではと思うのですが、苦手意識がぬぐえないようです。海外体験をさせてはどうかと、昨年は家族でイギリスへ旅行に行き、現地ではそれなりに楽しんでいた様子でした。でも帰国してから短期留学や英語の塾を勧めても、それは「行きたくない」と言います。このままでは大学受験で苦労するのが目に見えていて、ヤキモキします。(母親・48歳・東京都在住)
塾がイヤな理由は何なのか?
【回答】 受験用の英語ができない子は、基礎ができていない場合がほとんどです。息子さんには勉強に向かう忍耐力はあるようなので、やり方さえわかればきっとできるようになると思いますよ。まずはボキャブラリーを増やして、中学レベルの英文法を完璧にしてからじっくり精読すること。最初は時間がかかってもいいから、主語、述語動詞、目的語、補語、修飾語……と、書き込みながら理解していく。これだけでも、受験用の英語にはかなり対応できるようになります。リスニングはまた別の技術ですが、必要なのはとにかくトレーニング。高1ということで、英語はこれから難しくなっていくタイミングです。中学レベルの英語を復習してしっかり基礎を固めれば、今からでも十分受験には間に合いますよ。 ただし、これは私自身が実感したことですが、日本の大学受験のための英語と、留学するために必要な英語ははっきり言って別物です。英語うんぬんの前に、息子さん自身はどうしたいのか、留学したいのか日本の大学に行きたいのか、はたまた高校を出たら何かやりたいことがあるのか──。これは本人にしかわからないことだし、本人が決めるべきことです。 子どものためにイギリス旅行に行くのもすごい。おそらく経済的にも余裕があって、柔軟な発想ができるご家庭なんだと思います。これは息子さんにとって素晴らしい環境です。きっとイギリスでの時間で息子さんが感じたことがあると思いますよ。そのあたりをもっと親子で話せると、何かヒントが見えるかもしれませんよね。