取り組みをさらに拡大した「web3ホワイトペーパー 2024」の狙いとは:川崎ひでとweb3PT事務局長インタビュー【JBW Summit at IVS Crypto】
教育、ステーブルコイン…幅広い視野で
川崎議員はweb3PTのほかに、自民党デジタル人材育成PTにも携わっており、テクノロジーの急速な進歩に対応できる教育の仕組みを整えることが不可欠と述べた。 「すでに去年、学校の宿題にAIを使っていいかという問題が持ち上がり、夏休み直前に文部科学省はAI使用のガイドラインを出した。その際に『使用を制限することはやめてほしい』と伝えた。どこでAIを使い、AIが提示した内容が本当に正しいかを自分で判断することは今後、AIを活用するうえで大切になる」 今年登場が期待されるステーブルコイン(SC)については、流動性や相互運用性の観点から「パーミッションレス型ステーブルコインの流通促進のための措置」があげられている。パーミッションレス・ブロックチェーンを基盤としたSC、あるいは銀行発行型SCは規制の大枠は整備されたものの、当局は「まだそこまで前向きではない」などと聞く。だが川崎議員は「法律を整備した以上、それを使った事例が生まれることを当局は望んでいる」と述べた。
JBW Summit at IVS Cryptoに登壇
こうしたタイミングで開催される「JBW Summit at IVS Crypto」については「華々しく開催してほしい」と期待を語った。 「海外から多くの有識者が訪れ、大きなムーブメントが生まれる機会になると思う。Web3への注目のバロメーターにもなるだろう。いろいろな人と話をして、知見を深め、新しいビジネスを生み出してほしい。web3PTが『DAOルールメイクハッカソン』を開催したときも、終わったあとに参加した事業者の皆さんが名刺交換をしながら話をしていた。実はあれが一番意味があったのではないかと感じている」 なお、川崎議員は4日16時15分からメインステージで行われる「Web3国家戦略の現在と未来 -「web3ホワイトペーパー2024 」ドラフトメンバーを迎えて」や、同じく4日17時45分からの「エッジテクノロジーで京都・関西の潜在能力を解き放つ」などに登壇する予定だ。 ● なお、CoinDesk JAPANを運営するN.Avenue株式会社は、7月5日・6日に一般社団法人JapanBlockchainWeekと「JBW Summit at IVS Crypto」を共催。また、7月31日まで続く「Japan Blockchain Week」のメイン・メディアパートナーを務める。 |文:増田隆幸|撮影:小此木愛里
CoinDesk Japan 編集部