8時間で9390個売れた!ギネス記録を持つメロンパンが大人気の道の駅
道の駅 常総(茨城県)
常総市では「食と農と健康の産業団地」をキャッチコピーに、常総IC周辺を「アグリサイエンスバレー常総」と名付けて開発し、中核である道の駅常総は2023年4月にオープンした。ここでしか買えない道の駅常総オリジナルブランドの商品などが数多くそろう。ギネス記録に挑戦したイベントでは、8時間で9390個のメロンパンを売って新記録を打ち立て話題となった。 オープンから1年間で約200万人が訪れたというから快調な滑り出しだ。ICからすぐという利便性もあり、来場者数人に話を聞いてみると、県外からここを目的に来た人ばかり。人々を引きつけているのは、何と言ってもここでしか味わえないグルメだ。 極細の芋けんぴも大人気!サクサクッ!止まらない「黄金極細けんぴ」
ここでしか味わえないグルメが満載!
茨城県は様々な農作物で全国トップクラスの生産量を誇るが、道の駅常総では旬の農作物をそのまま売るだけでなく、加工品に工夫を凝らしている。なかでも生産量日本一のメロンと、鹿児島県に次いで2位のサツマイモに力を入れる。人気商品の双璧がメロンパンと極細の芋けんぴだ。どちらも店内の工房で作っていて、前者が1日4回(土・日曜、祝日は5回)、後者が7回(同8回)、決まった時間にできたてを販売する。 メロンパンのベーカリーには平日にもかかわらずオープン前から10人ほどの行列ができていたが、「今日はいつもと比べて少ないです。販売開始時間前に並んでいただいても、買えない場合もございます」と広報担当の大塚さん。 メロンパンは県内産メロンのペーストを生地に混ぜているので、口にした瞬間、メロンの香りが鼻の奥をくすぐり、メロンの味がはっきりと感じられる。カスタードクリームやサツマイモあんを入れたもの、メロン食パンなど種類も豊富だ。
生のメロンは屋外の直売所で扱っている。「イバラキング」「タカミ」「クラリス」など10品種以上を扱い、10月中旬までその時期においしい銘柄が数種ずつ並ぶ。 「黄金極細けんぴ」は紅はるかなど茨城産のサツマイモを3ミリほどの細さにカット。蜜をかけたプレーンと胡麻味噌(ごまみそ)の2種があり、パリパリッとした食感がくせになる。こちらは整理券を配って対応している。 11月23日には隣接地に温浴施設「常総ONSEN&SAUNA『お湯むすび』」もオープンする予定で、ますます楽しみが広がりそうだ。 文/田辺英彦 写真/青谷 慶 ※「旅行読売」2024年9月号の特集「47都道府県 行きたい道の駅」より