ロシア同盟国がEU加盟検討へ アルメニアの「脱ロシア」現実味
ロシアの同盟国アルメニアの政府は9日の会議で、欧州連合(EU)への加盟交渉の開始に向けた法案を決定した。ロシアのタス通信などが伝えた。今後、議会が可決すれば、EUとの加盟交渉を始めるという。アルメニアは隣国アゼルバイジャンとの紛争で、ロシアが軍事支援しなかったと不満を募らせていた。 【写真】「祖国」失ったアルメニアを覆う喪失感 「子どもにどう説明すれば」 報道によると、法案は親欧米政党などが提案。今月末に議会で議論される予定だという。 パシニャン首相は「EU加盟方針の決定には国民投票が必要だ」とし、その前にEU側と加盟に向けた計画を協議する必要があるとしており、法案が可決されれば、「脱ロシア」の現実味が増すことになる。
朝日新聞社