結局、習慣化ってどうするのが正解なの?研究の結果、シンプルな方法が一番効果的だった
日常生活に新たな習慣を取り入れたいと思っているのであれば、現在の習慣をどのように選んできたのかを振り返り、ほかの習慣や日課に組み込むことができるかを考える時間を設けましょう。
習慣づけにもっとも効果的な方法は?
「ClearerThinking.org」のDoug MooreさんとSpencer Greenbergさんが、約500人を対象にある研究を行ないました。その内容は、23通りある習慣化するための一般的な方法のうち、1つを実践してもらうというものです。 たとえば、新しく身につけたい習慣を行なったら自分にご褒美をあげたり、やる気が出る格言や言葉を自分に言い聞かせたりなどです。 研究後、ある方法が際立って有効だとわかりました。それは、過去の習慣を振り返ることです。 MooreさんとGreenbergさんは「Fast Company」で次のように説明しています。 素早く、簡単にできるこの方法によって、被験者はほかの被験者の平均値よりも週0.7回多くその習慣を実行できました。これは、2番目に有効な方法よりも140%よかったのです。 さらに、習慣を振り返るという方法をとった被験者は、ほかの方法を試したグループよりも、習慣を身につけるという目標に対する満足度も高かったのです。
どうして振り返りが習慣化に有効なの?
では、習慣を振り返るというのはどういうことなのでしょう? それは文字通り、「いい習慣をどのように自分の生活に取り入れているか?」を時間をかけて振り返るということです。 どうやって新しい習慣を身につけられたのか、これまでの経験から学んだことや、新しい習慣を身につけるという変化を起こせた方法について書き出します。 これまでの習慣はどうやって身につけられたのかを理解したら、これから身につけたい習慣にも同じ方法が使えます。 ベストセラー『Atomic Habits』の著者James Clearさんの方法が合うかもしれませんし、毎日呪文のように言葉でいい聞かせるのが効果的かもしれません。あるいは、BJ Foggさんの「ミツバチの群れ方式」で一度に複数の行動で習慣をサポートしなければならないかもしれません。