梅雨明け後の雨量が少なくて…兵庫の2つのダムで「送水停止」へ 記録が始まった1990年以降で初めて
今年、梅雨明けした後、雨量が少ない傾向にある影響で取水制限が行われている兵庫県内のダムで、農業用水を蓄える「ため池」への送水が停止されることになりました。 農林水産省近畿農政局などによりますと、近畿では7月に梅雨明けした後、雨量が少ない傾向にあることから、兵庫県三木市にある呑吐ダムと三田市にある大川瀬ダムの合計貯水率は29.2パーセントとなっています。それぞれのダムは農業用水と水道用水の水源となっていますが、合計貯水量が30パーセントを切ったことを受け、水道用水については、19日から10パーセントの取水制限が始まりました。 また20日には26日以降、農業用水を蓄える「ため池」への送水を停止することが決まったということです。今回と同じ時期にため池への送水が停止されるのは、記録が始まった1990年以降で初めてで、今後もまとまった降雨がなければ送水は再開できず、畑作に影響する可能性もあるということです。 農林水産省近畿農政局は、「今後とも両ダムの貯水状況に応じて渇水調整会議を開催し、水道用水及び農業用水の水利使用調整を図っていく」としています。