「着信音に緊張する」「留守電に入れられない」…電話恐怖症かわかる8つのチェックと、絶対試すべき克服法
電話が苦手な部下がいたら
友達とのやりとりを、LINEなどのSNSではなく、電話にするのもおすすめです。 また固定電話に慣れていない人は、会社の固定電話を使って内線にかけてもらったり、連絡もメールやチャットではなく、内線電話を使ったりするといいでしょう。 電話が苦手な部下がいたら、ふだんはメールでやりとりする報告を1日1回は練習のために電話にしたり、欠勤の報告は必ず電話にしたりと、無理のない内容やタイミングで電話を使う取り決めをしておくといいと思います。 ツールに慣れるのが目的ですので、とにかく場数を重ねてください。 私も今でこそ、平気で電話をかけたり、受けたりしていますが、社会人になりたてのころは電話が大の苦手で、会社に行くのが憂鬱になったこともありました。しかし、場数を踏むうちに慣れてきました。 そのうち電話相談で理不尽なクレーマーにも平常心で立ち向かえるようになったのですから、誰でも電話の恐怖は克服できます。 電話を毛嫌いせずに、日常使いできるように場数を踏んでみましょう。
着信音を工夫する
電話がこわい人は、電話の着信音が鳴っただけでドキッとします。恐怖心はそこからもう始まっているので、着信音を工夫するといいでしょう。 知り合いは、一時期電話に出るのがこわくなったことがあったのですが、ものすごくコミカルな着信音に変えたところ、着信音が鳴るたびに愉快な音が聞こえ、恐怖心が少しやわらいだと言っていました。 着信音は種類がたくさんあるので、いろいろ鳴らしてみて、自分が一番恐怖を感じないものに変更するのがいいと思います。 また着信音は音量を変えられますので、電話が鳴るとドキドキする人は、一番小さな音にする方法もあります。 携帯がブーと震えて鳴るのがこわい人もいましたが、そういうときはバイブレーションをなくすなど、自分の恐怖が軽くなるパターンを試すことです。 ちなみに私は固定電話も携帯も思い切って消音にしています。 家で仕事をしていて、集中したいときやオンラインで収録があるとき、最近は、固定電話に重要な案件がかかってくることはないので、電話線そのものを抜いてしまいます。 電話がかかってきたのがわからなくても、着信履歴を見て、あとでかけ直せばすみます。少なくとももう5年以上、バイブレーションもなしの完全な消音にしていますが、まったく問題はありません。 文/大野萌子 写真/Shutterstock
---------- 大野萌子(おおの もえこ) 法政大学卒。企業内カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで講演・研修を行う。著書『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)はシリーズ累計51万部のベストセラーに。 ----------
大野萌子