【青森県豪雪災害】被害情報まとめ 死者7人・負傷者102人・10市町村に災害救助法適用(10日午後8時半更新)
12月28日からの大雪に関して被災中小企業・小規模事業者支援措置
青森県特別保証融資制度経営安定化サポート資金「災害枠」に「令和6年12月28日からの大雪による災害」を指定し、同災害の影響により事業活動に支障が生じている県内中小企業者の資金繰りを支援しています。 経済産業省は10市町村に災害救助法が適用されたことを踏まえ、被災中小企業・小規模事業者支援措置を行います。 大雪により被害を受けた中小企業・小規模事業者を対象に、青森県の日本政策金融公庫及び商工組合中央金庫が運転資金又は設備資金を融資する災害復旧貸付を実施するということです。 大雪の影響により売上高等が減少している中小企業・小規模事業者を対象に、信用保証協会が一般保証とは別枠の限度額で融資額100%を保証するセーフティネット保証4号を適用します。 10市町村において被害を受けた小規模企業共済契約者に対し、中小企業基盤整備機構が原則として即日で低利で融資を行う災害時貸付を適用します。
被災者の電力料金支払いに特別措置
東北電力は10日、大雪の被災した人の電気料金の支払いを延長する特別措置を講じると発表しました。 東北電力は大雪で被災した人の去年12月分から今年3月分までの電気料金の支払い期日を、それぞれ1か月延長する特別措置を行います。 対象は災害救助法が適用された青森市、弘前市、黒石市、五所川原市、平川市、藤崎町、大鰐町、田舎館村、板柳町、鶴田町の10市町村で市町村から「り災証明書」の発行を受けるなど被害にあった人です。 特別措置を受けるには電話で申し込みが必要ということです。 申し込みや問い合わせは東北電力のカスタマーセンター0120-066-744で平日の午前9時から午後5時まで受け付けています。
「青森県豪雪災害」とは
青森地方気象台が作成した気象資料によりますと、12 月 26 日に前線を伴った低気圧が発達しながら北日本を通過後、東北地方の上空に強い寒気が流れ込み、29日にかけて強い冬型の気圧配置となりました。 30日は一時的に高気圧に覆われたが、31 日に前線を伴った低気圧が北日本を通過後、1 月 4 日にかけて再び冬型の気圧配置となりました。 このため 12 月 27 日から 1 月 5 日にかけて津軽や上北を中心に断続的に雪が降り、特に12 月 27 日と1月 2 日から 3 日にかけては、局地的に発達した雪雲が流れ込み警報級の大雪となりました。 当該期間中の主な地点の降雪量(積雪差合計)は、酸ケ湯で 243 センチ、青森で164 センチ、弘前で 140 センチとなりました。 この大雪により、除雪作業中の死亡事故等の人的被害が発生したほか、交通障害や農業施設への被害が発生しました。
■12 月として 1 位の記録を更新した観測地点および値 ・月最深積雪 弘前 84cm(12月29日) これまでの極値…73cm(2014年12月26日) 酸ケ湯 357cm(12月29日) これまでの極値…297cm(2012年12月27日) ・降雪量(積雪差合計)月合計 酸ケ湯 534cm これまでの極値…528cm(2005年) ■1 月として 1 位の記録を更新した観測地点および値 ・月最深積雪 弘前 115cm(1月5日) これまでの極値…113cm(2006年1月29日)