久保建英だけではソシエダを変えられない メリーノ、ル・ノルマンも手放したチームはさっそく“危険状態”に?
開幕4試合で1勝のみのスタートに
2022-23シーズンはラ・リーガで4位に入り、昨季はチャンピオンズリーグでベスト16に進出するなど、レアル・ソシエダは充実の時間を過ごしてきた。 しかし、そのブーストに陰りが見えてきたのかもしれない。今季は開幕4試合を戦い、1勝1分2敗と鈍いスタートだ。それもラージョ・バジェカーノ、エスパニョール、アラベス、ヘタフェと、いずれも強敵というわけではなかった。それだけにこの立ち上がりに不安を覚えたサポーターも多いだろう。 さらにMFブライス・メンデスが右足第五中足骨を骨折してしまい、DFアマリ・トラオレも前十字靭帯断裂の大怪我を負ってしまうなど、早々に怪我人のトラブルも起きている。 スペイン『SPORT』はソシエダの立ち上がりについて、早くも「警戒状態にある」と取り上げており、今季の開幕は重苦しいものとなってしまった。 中堅クラブの宿命とも言えるが、今夏には主力だったMFミケル・メリーノをアーセナルへ、DFロビン・ル・ノルマンをアトレティコ・マドリードへ売却しており、この主力流出も痛手だ。 代表マッチウィークが明けると、14日にはレアル・マドリードとの対決が控えている。9月末からはヨーロッパリーグの戦いも始まるため、選手層の部分も不安だ。同メディアは9月と10月でさらに失速してしまうのではと不安視しているが、ソシエダは立ち直れるだろうか。 所属する日本代表MF久保建英は第2節のエスパニョール戦で決勝点を叩き込み、今季唯一の白星をチームに届けている。変わらず久保の力はソシエダにとって貴重なものだが、久保だけで状況を変えられるわけではない。久保とソシエダの現状には日本のサッカーファンも不安を感じていることだろう。
構成/ザ・ワールド編集部