営業を再開した大阪の老舗遊園地 アトラクションの消毒徹底・来園者もスムーズに検温に協力
新型コロナウイルス感染拡大防止のため休園も24日に営業再開
営業再開の「みさき公園」アトラクションの消毒など感染拡大防止を徹底
新型コロナウイルス感染拡大防止のため先月29日から臨時休園していた大阪府岬町の「みさき公園」が24日に屋外施設のみ営業を再開した。職員らは営業を再開する以上、ウイルスの感染拡大防止策の徹底を図っており、入園時には検温し37.5度以上の熱がある人の入園を断ったり、職員自らが来園者の手に消毒液をかけていた。 【中継映像】24日に営業を再開した「みさき公園」をぶらり
定期的にアトラクションを徹底して消毒
しかし、防止策はそれだけではない。にぎわっていた園内に「これから、アトラクションの消毒作業を行います。係員は消毒作業を開始してください」というアナウンスが流れると、すべてのメリーゴーランドやジェットコースターなどは一旦ストップし、消毒液とぞうきんを手にした職員が、一斉に作業を開始した。 同園のメリーゴーランドは2階建て。そのため、職員も馬や馬車、ジェットコースターの手すりや席、コーヒーカップもきれいに消毒しており、来園者からは「そうか、そういうことも考えなあかんな」といった声も聞かれた。
体温計も品不足で、営業再開日前日にやっと届いた
また、ジェットコースターなどは席を一列空けて座ってもらったり、行列の際は間隔を空けてならんでもらうなどの対策を講じているほか、入園時には検温や消毒液を来園者の手にかける作業を行っている。そのため、南海電鉄本社からも応援の職員が駆けつけ、そうした細かい対応に当たっている。 検温で使用する体温計は、業者に早くから注文していたものの、業者からも品不足と言われていたが、なんとか前日までに届き対応することができたとか。関係者は「こうしたところにも、新型コロナウイルスの影響があるんだと改めて感じています。早く収束してくれれば」と話していた。 31日で南海電鉄の運営撤退とともに、63年の歴史に幕を閉じることとなる、みさき公園。職員らは、長い歴史の最後の花道を飾るべく、これまで以上に十分な対策をとり、来園者の笑顔を見守っている。
来園者も消毒作業や検温されることで安心感
大阪府阪南市から夫婦で来たという60代女性は「ニュースでみさき公園のことを知って、ちょっと来てみました。消毒作業だったり、土産物店も屋内だから閉店したり、本当に気遣いながら営業されているのは脱帽します。私たちも長年楽しませてもらったので、マスクをつけたり手洗いをちゃんとしたり、体調管理をしたうえで、閉園までまた来たいです。そうすることによって、お互いに安心ですしね」と話していた。 また、岸和田市から来た30代女性は「職員さんが消毒作業をしているのを見て、子ども(小学生)たちから『私たちもちゃんと手を洗わな』といって、手洗い場に行きました。こういう対策をしていただくことで、子どもたちにもいい影響を与えてもらってますね」と話していた。