赤字の米農家を継いだ、東大出身の25歳「受験数学のように単純じゃなかった」 実感した農業のハードルとは
農業を今の時代に続けるため、めざしていること
そんな疑問や問題にぶつかっていくなかで、社会貢献に関する目標を2つ掲げている米利休さん。 そのひとつがSNSで農家についての実情を発信すること。「弱小個人農家が農業で成功していくまでの過程を包み隠さずさらけ出すことで、農業従事者のモチベーションを高めたり、経営のヒントになったりすれば良いなと考えています。また、消費者の農業や食に対する関心が深まったり、何か頑張っている方の心の支えになったりできるような発信にもしていきたい。結果的に日本の農業界に良い影響を与えられたら」 2つめは、農作業に関する機械を作る会社の起業。「僕自身が農業をしていくなかで“こういう機械があったらいいな”と思うこともあり、農業の仕事が安定したらぜひ取り組んでみたいんです。かなり難しい挑戦になるかと思いますが、現場を経験することで見える視点で、本当に需要のある機械を作ることができれば…。全国の農家さんに提供できるようになれば、農業界に良い影響を与えることができるのではないかと思います」 他にも細かな目標はたくさんありますが、「米作りだけはこの身体が動かなくなるまで続けたい。あるいは、携わりたいことは一貫しています」。 (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・宮前 晶子)
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