《ブラジル》将棋=代表選手に浜さん、高嶋さん=王将戦制し、11月東京へ
ブラジル将棋連盟(ジェームス・マン・デ・トレド会長)は5月25~26日、ミナス州ベロ・オリゾンテ市で、「第50回王将戦大会」を開催した。同大会は11月7~10日に東京で行われる日本将棋連盟主催「国際将棋フォーラム2024」のブラジル招待選手2人を決める選考大会となっており、ブラジル全土から17人の選手が参加。大会の結果、招待選手には浜公志郎さん(36歳、2世)と高嶋ロベルトさん(69、2世)が選ばれた。 大会は初日に、早指し戦A(段位者向け)、一般戦B(級位者向け)が行われ、2日目に早指し戦Bと招待選手枠を懸けた一般戦Aの部が行われた。
大会の結果、一般戦Aの部では、浜さんが優勝、高野雄次さんが準優勝、高嶋さんが3位となった。招待選手は大会結果上位2名が選ばれる予定だったが、対象条件に「選考国の国籍を所有していること」との規定があったため、ブラジル国籍を持たない高野さんは選ばれず、高嶋さんが招待選手となった。招待選手には、日本将棋連盟から日本への航空費と宿泊費が提供される。 優勝した浜さんは「とてもタフな大会だったので、勝つことが出来てとても嬉しい。日本でプレーするときもベストを尽くしたい」と述べた。浜さんはベロ・オリゾンテ市在住。高校生時代に日本へ渡り、20歳以下のアマチュア有段者が入れる将棋研修機関「研修会」にブラジル出身者として初めて所属した経歴を持つ。2002年のフォーラム参加経験あり。 準優勝の高野さんはパラー州ベレンから参加。大会を振り返り「準決勝での高嶋さんとの試合は大熱戦でどちらが勝ってもおかしくない内容でした。決勝で対戦した浜さんは別格の強さ。2人とはこれまで何度も大会で戦いましたが、間違いなくブラジルのツートップです。日本でも活躍する事は間違いないと思います」と語った。 3位の高嶋さんは「素晴らしい大会に参加できたことを光栄に思います。日本に行くのはとても久しぶりで、色んな国の選手と試合を出来ることが本当に楽しみ。日本将棋連盟に感謝を伝えたい」と語った。パラー州ベレンから参加した。 ジェームス会長は大会を振り返り、「浜さんと高嶋さんは国内大会で幾度もの優勝経験を持つブラジル代表としてこれ以上ない選手です。2人に幸あれ!」と伯国代表となった2人にエールを送った。 ブラジル将棋連盟は8月にサンパウロ市で第75回ブラジル名人戦大会を行う予定。