使いみちに悩む「余ったそうめん」超簡単・活用レシピ、濃厚なごまの味わいを家で楽しめる「坦々そうめん」
料理の腕を上げるために、まず作れるようになっておきたいのが、飽きのこない定番料理です。料理初心者でも無理なくおいしく作れる方法を、作家で料理家でもある樋口直哉さんが紹介する『樋口直哉の「シン・定番ごはん」』。今回は夏に余ったそうめんを活用した濃厚「坦々そうめん」です。 【写真で解説】濃厚な味わいの「坦々そうめん」を作ってみた!そうめんをおいしくゆでるコツも伝授 ■米が切れた場合にも役立つメニュー この時期になるとそうめんは「余りがち」とよくいわれます。実際にはそうめんの賞味期限は長く、余って困るものではありません。そもそも熟成させて食べるくらいの食べ物なので、保存方法さえ気をつければカビが出ることも、腐ることもないからです。余りがちといわれるのはそうめんの味が淡白で、いわゆる「飽きやすい」食べ物だからかもしれません。
そこで今回はこってりとしたつけダレで食べる「坦々そうめん」をご紹介します。濃厚さを出す練りごまと辛味をつけるための豆板醤さえ準備すれば、簡単につくれるレシピです。 担々麺はお店で食べるようなメニューですが、家でも作れると驚くはず。台所の米が切れてしまった……というときにも役立つメニューです。 坦々そうめんの材料(2人分) 豚ひき肉 100g にんにく 1片 サラダ油 大さじ1 トマト 小1個 豆板醤 小さじ1
しょうゆ 大さじ2 砂糖 大さじ1 練りごま 40g(芝麻醤でも可) 水 200ml ラー油 好みで 豚ひき肉から出汁が出るので顆粒のガラスープなどは入れていませんが、好みで加えてももちろん大丈夫。ただ、一度はそのまま作ってみてください。素材から出る味わいを知ってはじめて「そのままでもおいしい」や「加えたほうがいい」という判断がつくようになるからです。 にんにくはみじん切りにします。フライパンにサラダ油をしき、みじん切りにしたにんにくを加え、中火にかけます。
にんにくが軽く色づいてきたら、豚の挽肉と豆板醤を加えます。混ぜ合わせ、さらに加熱してきます。 豆板醤という調味料はそら豆を発酵させたみそに唐辛子の塩漬けを足し、さらに発酵させた中国の調味料。麻婆豆腐や回鍋肉といった日本でおなじみの中国料理の味の決め手です。 使い方の基本は「油で炒める」こと。炒めることで味わいを凝縮させ、香りを油に移すことで、風味よく仕上がります。 全体に火が通り、肉から赤い部分がなくなったら水を加えます。