【43歳で初産リアルStory】過去に2回の流産も。育児のイレギュラーなことに動じなかったのはこの年齢ならではかも
「40代の出産」リアルStory
一般的には35歳以上の初産が高齢出産と定義されていますが、最近では40代での出産も増加傾向に。そこで、実際に40代の出産を経験した読者にインタビュー。40代ならではの大変さや、年齢を重ねたからこそのよかったことなども聞きました。
43歳で初産:過去に2回の流産も。人生経験が豊富だから育児でも動じない!
●LEEメンバー ゆうさん(52歳) 夫、9歳の息子の3人家族。以前は介護職で働いていたものの、夜勤もあり不規則だったため、パートの事務職に転職。現在は社員でフルタイム勤務中。
無事に生まれてきてほしい。出産がゴールになっていた
39歳で夫と出会い、40歳で妊娠がわかったゆうさんですが、その後2回の流産を経験することに。 「最初は双子を妊娠していたのですが、残念ながら流産してしまいました。半年ほどしてまた妊娠したものの、今度は子宮外妊娠の疑いが。結局、子宮の端っこの角部に着床していて、このまま進めば子宮破裂の可能性もあると言われ焦ったのですが、そのまま自然流産に。流産が続いたことでリサーチしてみると“不育症”を知り、自分に当てはまる項目が多いと気づき、不育症の検査をすることにしました。でも、検査では大きな問題や原因などはなく、年齢的なもので流産を繰り返しているのだろうと……。しばらくそのまま様子を見ることになりました」 42歳で再度妊娠が判明。うれしい反面、妊娠中は不安も。 「つわりはほとんどなく元気だったのですが、妊娠継続できるかがとにかく不安で仕方ありませんでした。健診で産婦人科に行くと『何か言われるのでは?』とドキドキしてしまって。診察前に血圧を測ると、毎回異常なぐらい血圧が高くなっていました。その病院は過去2回の流産のときも通っていたので、トラウマのように当時のことを思い出してしまっていたんですね。出産は別の病院だったのですが、転院したら血圧が正常に戻っていて! 健診のたびに、体に異変が出るほどの緊張感を感じていたんだなと痛感しました。 その後、後期には妊娠糖尿病になってしまい、先生とも相談して帝王切開で出産することに。出産できてこれでほっと一安心……だと思ったら、無事に生まれてきてほしい思いが強すぎで、出産がゴールになっていたことに気づいたんです。産後に初めて息子と2人きりになったときに責任の重さをズシッと感じ、『私たち親はいつまで働ける?』『子育ての資金は大丈夫かな』『息子をひとりにさせないように健康に気をつけなきゃ』といった思いが一気に押し寄せてきて。初めて現実と向き合って、怖くなったことを覚えています」