自らのキャリアを賭けて37歳の冨永愛が10年ぶりに『パリコレ』挑戦を決意。「ダメかもしれない」二者択一の勝負の結果とは
◆私の生きる場所 久しぶりのキャスティング会場。私を覚えてくれている人にも会えた。 でも、それで選ばれるわけではない。歩き、写真を撮り、「OK」と言われて帰る。結果は数日後。 ……ダメかもしれないな。この不安感も久々の感覚。 それでも翌日には「ランバン」などから連絡がきて、ショーに出演できることになった。 うれしかったし、安心した。 本番は特に緊張もせず、ワクワクというわけでもなく、平静ないつもの私。 久々のランウェイは極上の瞬間だった。 ここは私の生きる場所だ、と思えた。
◆100歳になってもランウェイを歩ける私でいたい 私はやはり、コレクションモデルの仕事が好きなのだ。 ショーではやり直しは絶対にできない。1回1回すべてが真剣勝負の場。 その一瞬のためにとことん準備して、ランウェイを歩く。 わずかな時間で会場の空気を飲みこむほどの雰囲気をつくっていく。 しかも、正解はない。自分ではうまくいったと思っても、次のショーに呼ばれないこともある。 何が原因なのか、答え合わせはできない。 だからこそ、自分の中の物差しで原因を探り、次につながるように鍛錬をしていく。 私はその方法でここまできた。そして、きっとこれからもそうしていく。 100歳になっても、ランウェイを歩ける私でありたい。 ※本稿は、『冨永 愛 新・幸福論 生きたいように生きる』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。
冨永愛
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