トンカツ店も悲鳴 キャベツ例年の2倍…1玉600円超え 葉物野菜の値上がり止まらず 北海道
STVニュース北海道
(山岡記者)「キャベツありました!こちらのスーパーでは1玉627円で売られています」 キャベツが600円超え! 札幌市内のスーパーでは12月から値段が上がり始め、例年の2倍ほどになっているといいます。 (北海市場 斉藤亮彦さん)「これはほぼ仕入れ値そのままなので、本来はもう少し値段はつけなければいけない現状。今が1番高い時期なのかなと思います」 店では半分にカットして販売するなど、買い控えを防ごうと工夫を重ねていますが、値上げの波はキャベツだけにとどまりません。 レタスは1玉431円、ホウレン草は323円など、葉物野菜を中心に値上がりしています。 物価高の影響で食卓にも変化が… (買い物客)「お鍋が食べにくくなった」 (買い物客)「毎日気軽に食べられていた印象なので、キャベツも鍋に入れるが選びにくくなってきた」 (買い物客)「生サラダを食べることが食卓から少し減ってきた」 葉物野菜が高騰するなか、店ではカット野菜や冷凍野菜を買う人などが例年より増えているといいます。 キャベツの価格は高値の傾向が続いています。 2024年は低温の影響などで春先に価格が上昇。 夏に安くなったものの、秋の天候不順などで12月は前の年のおよそ2.5倍にまで値上がりしました。 キャベツが値上がりするなか、客に人気のサービスを継続している店もあります。 札幌を中心に道内で13店舗を展開するトンカツ店です。 トンカツのお供として客が次々と口に運ぶキャベツ。 (客)「キャベツは普段あまり食べないけど、ここに来たらおかわりして食べます」 (客)「ここのキャベツは本当においしい。玉藤さんはいくら食べてもいいので」 (店員)「キャベツのおかわりいかがですか?」 なんと、キャベツのおかわりが自由! 客からも好評で店の魅力の1つになっていますが… (とんかつ玉藤厚別店 大島聖一店長)「こちら北海道産のキャベツです。昨年の春あたりから徐々に値上がりしている」 仕入れ価格が前の年と比べて2.4倍に… 店では12月、メニューの値上げに踏み切りました。 それでも「おかわり自由」のサービスは今後も続けたいと話します。 (とんかつ玉藤厚別店 大島聖一店長)「物価高で不安もあるが、現状維持でがんばりたい」 農林水産省によりますと、キャベツは当面の間高値の傾向が続くと見込みで、影響はしばらく続きそうです。