エディオンがZ世代向け新型家電を発表。背景に20代購入層「わずか7％」の危機感
家電量販店のエディオンは10月23日、同社のプライベートブランド「e angle」（イーアングル）の新商品として、カーボンヒーターとセラミックヒーターを発表した。 【全画像をみる】エディオンがZ世代向け新型家電を発表。背景に20代購入層「わずか7％」の危機感 発売予定日は、カーボンヒーターが10月26日、セラミックヒーターが11月上旬。直販価格は、カーボンヒーター「ANGC-VSC03-A-MW / PB / TL」が6980円、セラミックヒーター「ANGC-CHM12-A-MW / PB / TL」が7980円（どちらも税込）。 今回発売された2種類のヒーターは、Z世代を主なターゲットにした「カラーデザインシリーズ」の第2弾商品。 エディオンは23日に説明会を開催し、同社商品開発部の部長を務める池田幸弘氏らが登壇。同氏のプレゼンテーションなどから、同社の今後の戦略を解説する。
「くすみカラー」を継続して採用した新商品
カーボンヒーターは、電源がAC100V 50/60Hzで、消費電力が300W。転倒自動停止装置を備える。 また、本体背面のコードフックに、約1.8mの電源コードを巻き付けて収納できる。 セラミックヒーターは、電源がAC100V 50/60Hz。運転モードは3種類で、「強」「弱」「送風」となる。 消費電力は、50Hzが1200W（強）、600W（弱）、20W（送風）。60Hzが1100W（強）、580W（弱）、17W（送風）。 風向調節つまみや転倒オフスイッチを備える。約1.5mの電源コードは、付属のコードバンドでまとめられる。 そして、カーボンヒーターとセラミックヒーターの共通の特徴が、シンプルなデザインとカラーリングだ。 どちらも、「くすみカラー」として、モカホワイト、ピンクベージュ、ティールの3色を用意する。 この3色は、8月に発売された「カラーデザインシリーズ」第1弾の調理家電と同じ色。買いそろえることで部屋のインテリアに統一感を持たせられる。
20代の顧客の少なさに課題
エディオンのプライベートブランド「e angle」は、商品開発にユーザーの声を反映するブランドとして、2018年に登場した。 10月3日までにe angleの商品は32種類を展開。ヒット商品としては、ワイヤレス・有線で使える2WAYイヤホンや、食器洗い乾燥機などが挙げられる。 しかし、エディオンは、若い世代の顧客が少ないことに課題を抱えていた。 「家電市場全体のコモディティ化（商品価値の均一化）が進んできており、商品の差別化が困難になっている。 エディオンで調理家電を購入した人の半数は50～70代で、20代は約7％に過ぎない。 若い人は雑貨店などで調理家電を買う傾向にあると推測した」（池田氏）
