久保建英の開幕戦に現地紙は高評価 変革期のチームにあって攻撃の旗手として期待
終盤、ラ・レアルはたくさんのカードを切ったが、スローインのボールを奪われて追加点を喫するなど、プレーは悪化した。ふたりの注目の新加入レフティー、ルカ・スシッチとセルヒオ・ゴメスは評価を下すほどのプレーはなかった。交代出場したスビメンディが数本のパスで違いを見せ、わずかに試合を活性化させつつ、終了間際には意地の1点を叩き込んだが......。 一昨シーズン、昨シーズンと比べると、ラ・レアルは変革期にある。完成度は低く、懸案だったストライカーも確保できていない。9月の代表戦明けまでは不安定な状況か。 しかし、久保自身の状態は悪くない。調整が遅れているチームでも、存在感は光った。セルヒオ・ゴメスやスシッチというレフティーとの相性は悪いはずはなく、新たに作り出されるコンビネーションに期待がかかる。
小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki