息子が大学に進学し「校納金・住居関連・保険」など支払いが終わり、ひと安心。これから4年間は「学費」「生活費」の準備だけで大丈夫でしょうか?
子どもが大学に進学してひとり暮らしする場合、「どのような費用」を「いくらくらい」準備しておけばよいか分からない人もいるでしょう。4年間の大学生活では、学費や生活費のほか、さまざまな費用が必要となります。 そこで本記事では、ひとり暮らしをする大学生が必要となる費用について「学費」「生活費」「そのほか必要と思われる費用」に分けて解説していきます。 ▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説
大学生が必要な学費
大学生が必要となる学費4年分について、日本政策金融公庫の「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」(調査期間:2021年10月、調査対象:64 歳以下で高校生以上の子どもの保護者4700人)をもとに見ていきましょう。 4年間の大学の在学費用(授業料・通学費・教科書代など)については、国公立・私立別に以下のとおりです。 ●国公立大学:414万円 ●私立文系:608万円 ●私立理系:732万8000円 大学に4年間通うとなると、多額の学費が必要となるでしょう。
大学生が必要な生活費
大学生がひとり暮らしで生活するには、ほかにもさまざまな生活費が必要となります。全国大学生活協同組合連合会「第59回学生生活実態調査」(調査時期:2023年10~11月、回答数:9873人)によると、ひとり暮らしの大学生が生活する場合、2023年時点で月12万7500円必要であると分かりました。 生活費の内訳としては、以下の内容があげられます。 ●住居費:5万4130円 ●食費:2万5880円 ●教養娯楽費:1万2840円 ●日常費:7330円 ●交通費:4330円 ●通話通信料:3190円 ●書籍費:1500円 ●勉学費:1260円 ●その他:2290円 ●貯金、繰越:1万4740円 最も多くかかるのは、住居費の5万4130円です。続いて食費で、月の支出平均は2万5880円でした。 大学4年間で必要な生活費は、12万7500円×12ヶ月×4年=612万円です。同調査によると、子どもがアルバイト等で得られる収入平均は3万6110円であるため、足りない分は親からの仕送りに頼らざるを得ないでしょう。仕送り額の平均は、月7万120円です。4年間仕送りを続けたとすると、7万120円×12ヶ月×4年=336万5760円必要となります。