「ウインナー」VS「ベーコン」太りやすいのはどっち?管理栄養士が解説
手軽でおいしいウインナーとベーコン。おいしさや好みでなんとなく選んでいませんか?同じ加工肉ですが比較すると栄養素に違いがあります。この記事ではウインナ―とベーコンの栄養素の違いとダイエットに効果的な食べ方を管理栄養士が紹介します。 ◆写真で見る:「ウインナー」VS「ベーコン」太りやすいのはどっち? ■「ウインナー」と「ベーコン」太りやすいのはどっち? 結論から言うと太りやすいのはウインナ―です。ウインナ―とベーコンの100g当たりの栄養価を比較してみましょう。 ベーコン : エネルギー(kcal)244 たんぱく質(g)15.4 脂質(g)19.4 炭水化物(g)3.2 ウインナ―: エネルギー(kcal)319 たんぱく質(g)11.5 脂質(g)30.6 炭水化物(g)3.3 栄養成分を比較してみるとウインナーはベーコンと比べてエネルギー量と脂質量が高いです。たんぱく質はベーコンの方が多く含まれ、炭水化物は大差はありません。特に注目したいのは脂質量の差です。ウインナーはベーコンの約1.6倍多く脂質を含みます。脂質は少量でも多くのエネルギーを生み出す重要なエネルギー源ではありますが、過剰に脂質を摂ると体脂肪が増え、太る原因となります。更に肉類に含まれる脂質は飽和脂肪酸という種類の脂質が多く含まれます。摂りすぎると血中総コレステロールが増加し、心筋梗塞などの大きな疾患の原因となります。 ■なぜウインナ―は脂質量が高いの? 一般的なウインナーの主な原材料は豚ひき肉です。味を付けた豚ひき肉を牛や羊など動物の腸に詰め、乾燥、燻煙し、蒸気で加熱し作られます。一般的なベーコンは豚の塊のバラ肉を食塩や発色剤を溶かした液に漬け込み、乾燥、燻煙して作られます。豚ひき肉も豚バラ肉も脂身の多い部位の肉です。しかしウインナーは噛むと肉汁が溢れるジューシーな食感を生み出すため、肉の脂身を更に追加して作られることが多いです。また動物の腸に詰めて加熱するため油が外に流れ出ません。よって脂質量が高くなります。 ■ウインナーを食べる時のポイント ■■調理油を使わない ウインナーは元々脂質が多く含まれているため、調理の際に油を使うと更に脂質量が上がってしまいます。焼くよりも茹でたり、蒸し焼きした方がプリッとしておいしく食べられる商品もあります。パッケージや公式のホームページを参考にして調理してみましょう。 ■■野菜、きのこ、海藻と一緒に食べる 野菜、きのこ、海藻などには食物繊維が豊富に含まれます。食物繊維は脂質が身体に吸収されるのを抑え、身体の外へと排出する働きがあります。ウインナー単体で食べるより、炒め物や煮込み料理など野菜やきのこと一緒に調理すると食べ過ぎの防止にもなります。 ■■食べる頻度を抑える 1回で食べる量を抑えることも大切ですが、週単位、月単位での頻度を抑えることも大切です。例えばウインナ―を朝食で毎日食べる習慣があるのであれば週の半分はウインナー、残りはベーコンで代用してみるなど習慣的に食べない工夫をすると太りにくくなります。 ■まとめ 普段何気なく選んでいる食材も違いを知ると、目的に合わせて使い分けができるようになります。健康的な生活習慣にお役立てください。 〈参考文献〉 01. 表紙 (mhlw.go.jp) ハムソベの種類 - ハムソベを学ぼう 日本ハム・ソーセージ工業協同組合 (hamukumi.or.jp) ハム、ソーセージ、ベーコンは、どれも同じ豚肉の... | よくあるご質問 | ニッポンハム (dga.jp) ライター/田中ひろか(管理栄養士)
田中ひろか