サービス開始から「30年」で大きく進化!“約4,200万人”の会員数を誇る「ANAマイレージクラブ」その特徴とは?
笹川友里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「DIGITAL VORN Future Pix」(毎週土曜 20:00~20:30)。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。8月31日(土)の放送は、前回に引き続き、全日本空輸株式会社執行役員デジタル変革室長 兼 ANAホールディングス株式会社執行役員グループCIOの加藤恭子(かとう・やすこ)さんをゲストに迎え、お届けしました。
加藤さんは1989年に全日本空輸(ANA)に入社し、情報システム部門に配属。営業部門のシステム担当やマーケティング担当を経て、株式会社ANAじゃらんパック、ANA X株式会社の代表取締役社長を歴任。2022年にANAデジタル変革室イノベーション推進部部長となり、2023年4月より現職に就いています。
◆サービスが拡大されていく「ANAマイレージクラブ」
前回の放送ではANAのDX(デジタルトランスフォーメーション)最新事情を伺いましたが、今回はまず多くの方が利用している“マイレージサービス”の話題に。ANAでは、1993年に国際線のみのマイレージサービス「Program A」をスタートさせ、その後、1997年に国内線・国際線共通のマイレージサービス「ANAマイレージクラブ(AMC)」が発足しました。当時は主に飛行機を利用する際にしか使えませんでしたが、導入から30年近く経った現在はサービスの内容も拡大し、現在約4,200万人もの会員数を誇ります。 そんなANAマイレージクラブのサービスについて「“マイル=航空券、飛行機に乗ること”という印象がまだ強く、大半の方は“(飛行機に乗るのは)多くても年に1回程度”だと思いますが、(マイルを)日常的に使えないと、貯める意味やモチベーションが保てないと思い、現在はANAグループが提供しているショッピングモール『ANA Mall(ANAモール)』でお買い物いただけるなど、日常生活のなかでマイルをコツコツ貯めて使える世界観を目指しています」と加藤さん。 「ANA Mall」とは2023年1月にサービスを開始したECモールで、現在の店舗数は100以上。空・飛行機にまつわるものはもちろん、洋服から家電、食品まであらゆる商品を取り揃えており、「日々のデータを見ながら、お客さまがどんなことにご興味を持っているのかを考え、お客さまのご期待に添えるようなもの、興味を持っていただけるものを用意しています」と胸を張ります。 そのほかにも、マイルをチャージしつつ決済できる“ANA Pay”や電気の契約を変更していただくことでマイルが貯まる“ANAでんき”など、新たなサービスを続々と開始し、マイルと日常との接点を増やしています。