英国王罵倒の議員に問責決議 豪上院、「敬意欠く」と非難
【シドニー時事】オーストラリア上院は18日、先月豪州を訪問したチャールズ英国王に罵声を浴びせて過去の植民地支配に抗議した先住民のリディア・ソープ議員(51)=無所属=に対し、「敬意を欠いた」として問責決議を可決した。 ソープ氏は抗議を正当化しており、議員を続投する意向だ。 英国王は豪州の国家元首。ソープ氏は10月21日にキャンベラの連邦議会で開かれた国王歓迎行事の席上、「(英国人は)大虐殺を行った。盗んだ土地を返せ」などと叫んだ。問責決議には与党・労働党と野党の保守連合が賛成し、採決結果は賛成46、反対12だった。決議に法的強制力はない。