レンジローバー スポーツ オートバイオグラフィー D300【3分で読める輸入車解説/2023年版】
レンジローバースポーツ(Range Rover Sport) 現行モデル発表日:2022年5月25日 車両価格:1533万円 【写真はこちら】 エクステリアは最新のレンジローバーのデザインコンセプトである「余計なものを削ぎ落とした」もの。(全6枚)
「スポーツ」を名乗るにふさわしい俊敏かつ優雅な走り
現行レンジローバーの乗り味から想像しても、先代のレンジローバースポーツの走りを見ても、新型レンジローバースポーツに対しては「絶対に裏切られない感」しか抱いていなかった。そして実際に試乗してみたら、期待値以上の「ラグジュアリーパフォーマンスSUV」であった。 走り始めたファーストインプレッションは、フットワークがレンジローバーより少しマッシブな印象だが、良い意味でのまったりというか、有機的しなやかさは損なわれていない。 3L直6ディーゼルターボエンジンはMHEV仕様で、300ps/650Nmのパフォーマンスは十分に力強い走りを堪能できる。アクセルペダルを踏み込んで加速すると、エンジン回転の上昇サウンドは確かにディーゼルと認識したが、それにしてもこんなに上質なディーゼルエンジンはそうそうない。 ランドローバーも電動化を宣言しているが、充電インフラの遅れている日本においてはまだ内燃機関に頼らざるを得ない状況もあり、質感の高いディーゼルエンジンは嬉しい限りだ。 ランドローバー初搭載となる「スイッチャブルボリュームエアサスペンション」は、快適性とダイナミックなハンドリングを両立した。とはいえ、ここでも「優雅さ」は損なわない。あくまで「スポーツカー」ではなく「レンジローバー」の「スポーツ」なのだ。 新型レンジローバースポーツは「オンロード寄りに振った」のではなく、レンジローバーの「オフロード性能はそのままに、オンロード性能までパフォーマンスの幅を広げた」という表現が正しいだろう。(文:佐藤久実)
レンジローバースポーツ オートバイオグラフィー D300 主要諸元
●全長:4946mm ●全幅:2047mm ●全高:1820mm ●ホイールベース:2997mm ●車両重量:2315kg ●エンジン種類:直6ディーゼルターボ+モーター ●総排気量:2997cc ●最高出力:221kW(300ps)/4000rpm ●最大トルク:650Nm(66.3kgm)/1500-2500rpm ●駆動方式:4WD ●トランスミッション:8速AT ●サスペンション形式:前ダブルウイッシュボーン、後マルチリンク ●タイヤサイズ:285/40R23 ●乗車定員:5名
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