「ZXi7」「241CB」ら13機種をアイアンマンが徹底試打 その感想は?/’24鍛キャビ研究#4
「BSの顔は好きですね~。ボテっと感がなくてややグース。プロモデルはこうじゃなくちゃと思います。操作性も抜群で、球筋がイメージ通りになるのも良い。ほどよくつかまる感じが僕にはしました」
「241CBと比べると顔がちょっと大きくグースも強めに感じます。でも、顔が大きい割につかまるところが今っぽい。ほどよく飛ぶので、上手い人も十分使えるでしょう。僕が打つと、今回のブリヂストンの2モデルはスリクソンよりも少しスピンが入りました」 4モデルの数値を並べると下記の通り。 スピン量:241CB > 242CB+ > ZXi7 > ZXi5 キャリーの飛距離:ZXi5 > 242CB+ > ZXi7 > 241CB 今回登場する13モデルのヘッドを計測したクラブ設計家の松吉宗之氏によれば、「242CB+は他社のプロモデルと同等」とのことだったが、今野プロの試打結果にもそれが表れた。やや別格感のある241CBは、ヘッドスピードや技術の高いプレーヤーが使うと真価を発揮できそうだが、このクラスを検討するゴルファーであれば最終的には打感や顔の好みで決めても大きな問題は起きないだろう。
スリクソンとブリヂストン、新製品を試打した結果は甲乙つけがたいものであった。
国産鍛キャビのライバル達は?
スリクソンとブリヂストンのライバル、国産勢も比較試打した。
「構えた感じ、今回の中で一番飛びそうな顔をしていますが、やはり一番飛びました。藤田(寛之)さんが使ってるんですか?なるほど、藤田さんも少し飛距離が欲しいってことでしょうか。顔が少し大きくグース度合いもまずまず。ヒールの高さでやさしさを演出しているように思います。鍛キャビに飛距離も望むならピッタリですね」
「ミズノのMPは僕も使っていました。MPの一番の良さは打感だと思いますが、これはちょっと違っていて、やや弾き系かな。悪くはないんだけどミズノっぽくない感じを受けました。ヒールが高くてトウ側との差が小さい顔はミズノらしいですね。飛距離とかやさしさ、つかまりなどの総合的なバランスが上手くまとまったアイアンです」
「打感が軟らかいので打っていて気持ちがいいし、ショットのイメージも湧きますね。『気持ちよくつかまる』という表現がありますが、このモデルはそれ以上につかまる感がしました。プロギアは独特の顔ですね。シャープな顔のアイアンが好きだけど、クラブにもつかまえて欲しい人向きでしょうか」 国産アイアン7モデルをインプレッションしてきたが、次回はライバルの外ブラアイアン6モデルを試打していく。(取材・構成/中島俊介) 写真:有原裕晶 取材協力:京葉カントリー倶楽部