【下関ボート SGチャレンジC】河合佑樹 SG初優出初V 圏外から大逆転でグランプリ初出場決めた!
G2「第11回レディースチャレンジカップ」と並行開催のボートレース下関SG「第27回チャレンジカップ」は24日、最終日12Rで優勝戦が行われ、1号艇の河合佑樹(37=静岡)が逃げ切って優勝。SG初優出初Vの快挙を成し遂げた。また、優勝賞金3600万円もゲットし、獲得賞金ランキング46位の圏外から13位まで浮上。自身初となるSGグランプリ(12月17~22日、住之江)出場を決めた。 SG初優出での1号艇。のしかかるプレッシャーに打ち勝って、グランプリへの扉をこじ開けた。インからコンマ13のスタートを決めると、3カドを選択した寺田祥の捲り差しを封じて、逃げに持ち込んだ。他艇に追随を許さず、ゴールでは左拳を突き上げ、喜びを表した。 「寺田さんが3カドに引いたのでスタートはいかないと、と思っていた。ある程度、自信を持っていけた。展示ではフライングを切っていたが修正できましたね。1マークは寄ってしまったけど、それをリカバリーできる舟足があった。緊張はあまりなくて、普通にいつも通りいけましたね」と振り返った。(追突され、プラグが折れたため不完走に終わったが)坪井康晴から「ごめんな、水を差してしまって」と声を掛けられると涙を浮かべ、がっちりと抱き合った。 選考ランクは34位での出場だったが、オール3連対と序盤から安定した走りでシリーズをリードした。4日目には強力機の1号艇、佐藤翼を相手に3コースから鮮やかな捲り差しを決め、得点率トップでの通過となった。その動きの良さには周囲の選手も舌を巻くほどだった。準優勝戦もインからあっさりと押し切って圧勝だった。 優勝が条件だったグランプリ出場。賞金3600万円を上積みし、13位までランクを上げて、うれしい初出場の権利を手にした。「まずはここで優勝することだけを考えていた。そうしないと始まらないですからね。住之江は実績もないし、良くないですね(笑い)。グランプリは未経験。全てチャレンジャーのつもりで一走一走全力でいくつもり」と表情を引き締める。 暮れの大一番へ向けて、勢いは一番といっていい。さらに注目を集めるはずだ。自信を深めた河合の住之江での勇姿が、今から楽しみになってきた。 ◇河合 佑樹(かわい・ゆうき)1987年(昭62)3月14日生まれ、静岡支部の37歳。102期生として2008年5月9日に浜名湖でデビュー。12年6月2日、津でデビュー初優勝。19年7月8日、尼崎モーターボート大賞でG2初V。22年1月16日、尼崎69周年記念でG1初優勝を決めた。通算成績は994勝、134優出31V。主な同期は桑原悠、山田康二、遠藤エミ、上野真之介、前田将太ら。1メートル64。血液型A。