「むすこが娼婦と結婚したなんて知ったら…」エジプト人と国際結婚したベリーダンサーHANAが明かす、エジプトの知られざる現状
エジプトでは男女が喋りながら歩くこともNG
――食事以外で、国際結婚の難しさを感じる部分はどんなところですか。 HANA コミュニケーションですね。お互い母国語ではない英語で話しているので、それで誤解が生じることがしょっちゅうです。 あと、笑いのツボが全く違って。私は人が転んだ話とか大好きなんで、「今日ね、スーパーのあそこで転んだ人がいてね」とかって笑って話すと、「そんなことで笑うのはよくない!」みたいな。 ――人の失敗を笑っちゃいけない、みたいな。 HANA そうそう。で、逆に向こうが「面白い話があってね」と言っても、私は「何が面白いの?」ってなる。笑いが全然合わないんです(笑)。 そもそも、エジプトだと男女が喋りながら歩くこともNGなんですよ。だからモスタファが来日してから一緒にエジプトに帰省したのは一度だけですね。エジプトに帰ると急に言動が“エジプト人”になっちゃって、「女は下がっとけ」みたいな感じになるからムカついて、一緒に行きたくないんです。 ――では、エジプトでのデートは無言? HANA 一緒に並んで歩くことはできるんですけど、「まっすぐ前だけ見て歩け」って。私は楽しく歩きたいし観光したいけど、とにかく「話すな」「何も見えないと思って歩け」みたいな。 女性が周りをキョロキョロする行為は、他の男を探してると思われるんですよ。
エジプト人男性の女性への支配と束縛
――モスタファさんも、HANAさんを注意しないと周りから言われるとか? HANA というより、自然と出ちゃうみたいですね。日本にいてもまだその名残が抜けないからか、話しかけてもろくに反応がないんで、一緒に外出もしないです。面白くないんで。 だからよく道で会うんですよ。新宿とかで。「なんかエジプト人が歩いてる。あ、旦那だ」みたいな(笑)。 ――先程の話に戻りますが、エジプトでは、男性の女性支配がかなりキツい? HANA 私は外国人だからそんなに感じなかったけど、エジプト人の友だちを見ている限りでは、キツいなと思います。 例えば、夫からの電話に出なかったらもう大変。折り返してもしばらくは怒ってるし、電話に出たとしてもすぐ、「カメラをONにしろ。誰といるんだ」みたいな。 ――束縛がえげつないです。 HANA すごいですよ。だから、友だちは携帯のバッテリーがなくなると「どうしよう、どこかでチャージできない?」って、いつも焦りまくっていて。 彼女は働いていて専業主婦じゃないので、夫は100%妻をコントロールできないことが許せないというのもあると思います。