田原総一朗インタビュー「僕にとって『朝まで生テレビ!』は最大の趣味なんだよ」
――11月3日から放送時間が午後7時からに変わります。 「僕が高齢者だから深夜は気の毒ということで、テレビ局の方で午後7時に変えてくれたと思うんです(笑)。先日、団塊の世代の方とお会いした時に、『昔は“朝生!”をよく見ていたけれど、最近は年をとって深夜番組が見られなくなった。だから放送時間が変わって大変ありがたいです』というお言葉をいただきまして、とてもいいなと思いました。10月27日には衆議院選挙があって、そこから1週間でしょう。ある種の反応や結果も出ていると思うので、その反応を見て(初回の)放送ができるというのはいいと思います。僕はね、放送時間が変わっても、中身やテーマを変えるつもりはありません。これまで『朝生!』は、僕が面白いと思うことをやってきたけれど、夜中であろうと午後7時だろうと、面白いものは変わりませんから。だけど、テレビに関わる皆さんって、世の中に気を使い過ぎてあんまり面白いことをやらないよね。下手をすると、面白いことをすると(番組を)降ろされたりもするでしょう。ちょっと前だけど、政府の批判をしていた方が番組を降ろされたという話も聞いたり。じゃあ、なぜ僕が(番組を)降ろされないかと言うと、内閣総理大臣や官庁批判をする時には必ず本人に『今日、こういうふうに言うからな』と連絡をするから。そうすると、総理にも官庁からもだいたい『ありがとうございます』ってお礼を言われますよ。歴代の内閣総理大臣には全員電話で言っています。石破(茂)さんにもね、『今日こんなこと言うからな』ってしょっちゅう電話しています。亡くなった安倍晋三元総理にも、よく電話をしました。場合によっては『出てくれ』って出演交渉もしていますよ」 ――これまでお話されてきた内閣総理大臣で、一番ユーモアのある方は誰ですか? 「だいたい総理になる人は、みんなユーモアがありますよ。自民党議員が『この人がいい!』と思う人が総理大臣になるんだから。だから、総理になる人に頑固な人はいませんよ。みんな素直で、聞く耳を持っています」