白髪があっても自分に似合う髪色の見つけ方。「とりあえずブラウンカラーで…」と髪色選びをあきらめるのはもったいない!
「目立たない程度に染まればいい」と考えれば 選べるブラウンカラーはどんどん広がる
「10年以上前までは、白髪は白髪染め染料を使うのが常識でした。白髪染めは白髪がしっかりと染まるよう、黒やダークブラウンが主流のため、髪色はどうしても暗くなりがちです。一方、最近は薬剤も進化し、ファッションカラーでも白髪を目立たなくすることができる時代に。けれど、お客様が“白髪をきちんと染めたい”とオーダーすると、美容師側は“白髪をしっかりカバーすることを求められている”と思うため、どうしても暗い明度を選択します。そのため、ファッションカラーのようなブラウンよりも暗く沈んだ色に感じる人が多いのです」(岩上さん) 確かに、私自身も白髪が出始めた頃は「1本の白髪も許さぬぞ!」とばかり、見つけた瞬間に引っこ抜いたり、頻繁に美容室で髪を染めたりしていました。白髪退治がなによりも優先だから、髪色を楽しむ余裕はなく、結果的に髪色は沈んで顔色までくすんで見えた記憶、あります……。 「もし白髪染めによる沈んだ髪色が気になるなら、美容師さんに髪色は暗くはしたくないこと、また、少しおしゃれな色味で染めたいことを伝えるとよいでしょう。実際、今では8~10レベルの明るいファッションカラーで白髪を染めることができますし、ブリーチなしで髪色全体がトーンアップして明るい雰囲気に。ただし、やや薄染まりと感じる方もいるので、そこはなにを優先するかが問われますね」(岩上さん) つまり、白髪を深く染め上げるという考えから一旦離れ、“白髪を目立たなく染める”、“ぼかす程度に染める”と考えるだけで、自分にフィットする白髪染めカラーが今より数多く選べるというわけです。
肌の印象を生かすも殺すも髪色次第!
ここまでの話しだけ読むと「な~んだ! ファッションカラーで白髪を染めれば、髪色はずっと楽しめるじゃん!」と楽観しそうですが、当然デメリットも。 明るく染めた白髪は暗く染め上げた白髪より褪色が早いし、黒髪の量が多いと伸びてきた根元の黒色が目立って、いわゆるプリン状態になるケースも。ただ、髪色は肌色の印象を大きく左右するのも事実。暗く沈んだ髪色だと肌までくすんで見える人は、明度を上げることで解決できるのは大きなメリットだと感じます。 その一方で、白髪があると自分で色を選ぶのは意外と難しいのも事実。ダメージやプリンはイヤ、暗すぎても地味だし、明るくしたいけどブリーチは使いたくない、などなど…… 白髪が気になると、どうしてもマインドがディフェンスに傾きやすいことから、結局「色はお任せで!」となってしまいがちです。 「せっかくなら、ご自分に似合うブラウンを知っていると肌色も顔の印象もイキイキしてきます」と、岩上さん。専門のカラーリストが多数在籍するカキモトアームズでは、有料によるパーソナルカラー診断『イメ―ジコンサルティング』(60分※要予約)が受けられるため、自分にぴったり似合う髪色も知ることができるそう。 「顔のパーツや瞳、唇、肌のお色味など細かく診断していきますが、ここでは大きくブルべ肌、イエベ肌に分けてそれぞれに似合うブラウンカラーを提案しますので、ぜひ目安にしてください」
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