「外国人の大事な枠を使う責任を果たせなくなった」酒井宏樹が示した“助っ人”の矜持
リーグ・アンには3人までという厳然たる外国人枠が
浦和への完全移籍を果たした酒井宏樹。5シーズンに渡り所属したマルセイユでの通算成績は145試合・1得点だった。(C)Getty Images
酒井宏樹がマルセイユを去った理由が新鮮だった。 「4年間は助っ人として絶対的に活躍できている自負があった。でも最後のシーズンは、チーム内で右SBの序列が一番なので出ていただけ。僕がいなければダメだという感じではなかった。外国人の大事な枠を使う責任を果たせなくなり、大好きなマルセイユを離れる決断をしました」 5シーズン在籍したマルセイユへの強烈なクラブ愛があり、もっと優れた助っ人を獲得してほしいから身を引いて枠を返上した。クラブ側は残留を希望したが「自分で不甲斐ないと感じた」ので「日本へ戻り新しいステップを踏み出す決意をした」と語った。 来年のワールドカップを控えての帰国には「ほとんどの人が反対した」そうだ。多くの日本人選手たちは、代表としてワールドカップで戦うために欧州進出を目指す。もはや欧州で活躍しなければ代表に選ばれ難い流れができているし、本番で活躍するには当
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