【毎日書評】今日やることに悩まない。「A4ノート」タスク管理術で仕事を高速化せよ
タスクや作業の工数を意識する
仕事の管理には、1日、1週間、1カ月ごとにタスクを整理することが不可欠。 そこで大切なのは、やるべきことなどをA4サイズの紙に書き込み、「仕事の棚卸し」をすることなのだと著者は述べています。 ここで紹介されているのは、1日のスケジュール確認ではなく、当日やるべきタスクや作業の工数を意識するもの。 作業工程は行動履歴を振り返って算出することができますが、最初はざっくりでいいそうです。 直近1週間の行動を振り返りつつ、この方法でタスクを効率よく進めれば、日々の工数管理が容易になるというのです。そればかりか、仕事の進め方を見なおし、改善する機会にもなるようです。 (1) 左上に日付 あとで行動の記録、日報として伝えるため、日付を書き込むことはマスト。 (2) 今日の言葉 日付の右側に、その日の仕事を始める段階で「きょう1日をどのようにすごしたいのか」(思い)を短めに記入。 「いつもより多めに“ありがとう”という」「イライラしない」など、基本的にはなにを書いてもいいそう。この紙は1日ずっと手元に置いておくことになるので、上部に書いておけば、紙を見るたびにことばが目に入るわけです。 (3) 今日のタスク 日付の下には「今日のタスク」を箇条書きで、各タスクの先頭に□をつけて記入。大事なことはタスクの数で、多くても5~6個までにしておくべき。 なお、図のPマークは「プライオリティ(数字が示すのは優先順位)」、Tは「タイム(時間)」を表したもの。Cは「コンティニュー(続く)」ですが、引き続きその仕事をすることを意味するそうです。(47ページより)
タスクを何分でこなすか
まず自分が今日やることを書いたら、次は時間(T)を決めます。 各タスクを何分でやるのかを割り振っていきます。時間の使い方は25分を1セットで考えます。というのも、人間が集中力をキープできるのは25分程度といわれているからです(諸説があります)。(48ページより) ご存知の方も多いと思いますが、この時間の使い方は「ポモドーロテクニック」と呼ばれているもの。25分集中して作業したのち、5分間休憩するという考え方です。 書き出し終えたら、各タスクに時間を割り振っていく段階。ただし3~5分程度で終わる小さなタスクは、この紙に書き出さず、ささっと終わらせるべき。書き出す5つのタスクは、25分や50分(25分×2セット)など、ある程度時間がかかるもの。これが、「きょう、自分がやるべき仕事」だということです。(48ページより)