【70歳代・ひとり世帯】貯蓄ゼロの割合は?「最新の厚生年金・国民年金の平均月額」はいくらか
2025年がはじまりました。 今年は老後資金の貯蓄をはじめようかと考える方もいるでしょう。 ◆【円グラフ】70歳代・ひとり世帯の「貯蓄分布」と平均・中央値はいくら?(出所:金融広報中央委員会など) 老後資金を考える際に意識したいのが70歳代からの暮らし方です。人生100年時代といわれる現代においては、いつかひとり暮らしとなる可能性は誰しもあります。 ひとりで生きることも視野に入れると、老後に向けてまとまった貯蓄を備えておきたいところ。 今回は金融広報中央委員会の資料をもとに70歳代・ひとり世帯の貯蓄額と、最新の公的年金の平均額もみていきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【70歳代からの老後】ひとり世帯の「貯蓄ゼロ」の割合は?平均・中央値も
まずは金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[ひとり世帯調査](令和5年)」より、70歳代・ひとり世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。 ●【70歳代・ひとり世帯】の貯蓄ゼロの割合 ・26.7% ●【70歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:1529万円 ・中央値:500万円 70歳代で貯蓄ゼロの割合は26.7%であり、およそ4人に1人でした。 今は長く働き続ける方も多いですが、70歳代になるとリタイアする人も多くなっており、生活の柱は公的年金や貯蓄となります。 リタイアすると貯蓄を増やすのは難しいですからまとまった貯蓄を保有したいですが、貯蓄ゼロという方もいました。 また平均は1500万円を超えていますが、中央値は500万円まで下がっています。
【最新】2024年12月公表「厚生年金と国民年金」の平均月額はいくらか
では次に公的年金の平均月額を確認しましょう。 2024年12月に公開された厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金と国民年金の平均月額は以下の通りでした。 ●【国民年金】平均年金月額 ・〈全体〉平均年金月額:5万7584円 ・〈男性〉平均年金月額:5万9965円 ・〈女性〉平均年金月額:5万5777円 ●【厚生年金】平均年金月額 ・〈全体〉平均年金月額:14万6429円 ・〈男性〉平均年金月額:16万6606円 ・〈女性〉平均年金月額:10万7200円 ※国民年金部分を含む 国民年金は5万円台、厚生年金は14万円台でした。年金のみで生活するのは難しい方もおり、やはりまとまった貯蓄を用意する必要があるでしょう。 上記のグラフを見るとわかりますが、実際には1万円刻みで受給権者数に差があり、個人差が大きいこともわかります。 公的年金は加入状況や働き方によって個人差が大きくなります。平均は把握した上で、ねんきんネットやねんきん定期便でご自身の受給予定額や加入状況を確認するとよいでしょう。 ねんきんネットでは年金見込み額の試算も可能です。 ねんきんネットは今後の働き方や年金を受け取る年齢、未納分を納付した場合などの詳細のシミュレーションもできますので、老後資金対策の一つとして活用されるといいでしょう。