【70歳代・ひとり世帯】貯蓄ゼロの割合は?「最新の厚生年金・国民年金の平均月額」はいくらか
【70歳代からの老後】ひとり暮らしも想定した備えを
今回確認したように、70歳代で貯蓄ゼロいう方も一定数おり、また年金のみでの生活が難しい方も多いと考えられます。 人生100年時代とすれば、70~100歳までは30年間。長い老後となりますから、それ相応の備えが必要です。 まずは公的年金を確認することが大切ですから、これを機に将来の受給予定額などを確認してみましょう。家族のかたちが変わった場合の年金の受け取りの変化についても、早くから知っておきたいものです。 公的年金以外の備えとしては、私的年金や預貯金、資産運用、仕事による収入などがあります。 人それぞれ最適な備え方は異なります。 ご自身の状況に合わせて、最も取り組みやすい備え方で老後に向けて準備されるといいでしょう。 また、今年は新NISAがはじまるなど、老後に備えるために活用できる制度も変化していきます。働き方も多様化しており、今後も変化する可能性はあるため、情報収集を続けることも非常に重要となるでしょう。 老後対策をとるとともに、常に情報収集をおこない、さまざまな選択肢をもって備えてくださいね。 ● 【ご参考】70歳代・ひとり世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む) ・金融資産非保有:19.2% ・100万円未満:5.6% ・100~200万円未満:5.1% ・200~300万円未満:4.3% ・300~400万円未満:4.7% ・400~500万円未満:2.5% ・500~700万円未満:6.2% ・700~1000万円未満:5.8% ・1000~1500万円未満:10.2% ・1500~2000万円未満:6.6% ・2000~3000万円未満:7.4% ・3000万円以上:19.7% ・平均:1757万円 ・中央値:700万円
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」 ・厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
宮野 茉莉子