この長野の郷土料理、まさかの激辛!開店前から並ぶ名店で「おしぼりうどん」を実食
2020年、ペヤングから発売されたソースやきそば「超超超超超超大盛やきそばペタマックス」や「獄激辛やきそば」を覚えているだろうか。 当時YouTubeでも日々実食動画があふれ、数々のYouTuberたちが汗と涙と鼻水を垂らしながら昇天する姿を見ているのが、日課となっていた。 時は経ち、2024年。「超超超超超超大盛やきそばペタマックス」と同等、いやそれ以上かもしれないという辛いうどんが、長野県の郷土料理になっていると聞いて足を運んでみた。 「長野といえばそばじゃないの?」と思いながら目的地の長野県埴科郡坂城町へ向かうと、道中で「手打ちうどん」の看板がちらほら見えてきた。 目指す店は「手打ちうどん 十割そば かいぜ」の「おしぼりうどん」。昼時は行列ができるというので、開店に合わせて入ろうとしたが、駐車場に到着すると平日にも関わらず、車の中で待機している人が数組。しかも他県ナンバーもいるではないか。
駐車場の目の前にはヤギとウサギ小屋が。人懐っこそうなヤギがかまってほしそうにこっちを見て鳴いている。
11時30分の開店と同時に、待っていた数組が店の中へと消えて行った。事前情報によると麺はなくなり次第終了とのことで、出遅れてはいられないと後へ続く。
この「かいぜ」は、坂城町へ嫁いだ女将が祖母から受け継いだうどんを提供している店だ。扉を開けると、座敷が22席ほど。メニューは至ってシンプルに、「手打ちうどん」「手打ちそば」「わがままセット(半人前ずつのうどんとそば)」の3種類。それぞれつけ汁をめんつゆか「おしぼり」を選ぶことができる。ここは迷わず看板メニューである「手打ちうどん」でつけ汁は「おしぼり」をオーダーした。
「おしぼりうどん」の特徴は、なんといってもつけ汁代わりに大根の絞り汁を使うところ。それも、地元特産の「ねずみ大根」というねずみのような形をした強烈な辛味大根を使用している。 この大根をすりおろすのだが、大根おろしに付けて食べるといった普通のものではない。「おしぼり」という名の通り、ねずみ大根の「絞り汁」をベースにしたつけ汁に、うどんをどっぷりと浸けて食らうのだ。しかもこちらのねずみ大根は女将の旦那さんが自社農園で栽培している無農薬ものだという。