阪神・才木 自身初10勝 “トレーニングオタク”が室伏流トレで進化 いつか「実際に教えてもらいたい」
「阪神8-3ヤクルト」(20日、京セラドーム大阪) 阪神・才木浩人投手(25)が7回無失点の好投で、自身初となる2桁勝利を果たした。チームが引き分けを挟んで3連敗中と苦しい状況にあって、自身今季7度目となる連敗ストップとなった。 【写真】インタビューでトラッキーのぬいぐるみを抱える才木 大事そうに持っているのがカワイイ ◇ ◇ “室伏流”の鍛錬を積み上げて才木は進化を遂げた。日々のトレーニングは当然のルーティンではあるものの、単に重りを扱うだけでは飽き足らず。昨オフから超人のノウハウに手を出した。 バーベルに重量プレートを付けるのがウエートトレの基本だが、才木は重りをひもでぶら下げて使用する。「バランスを保つことで使える筋肉がある」とあえて不安定な状態を作り、普段は使えていない部位に刺激を与える。効果はてきめん。各球場へのマウンド適応能力が格段にアップし、好不調の波も穏やかになった。 ハンマー投げの五輪金メダリストで、スポーツ庁長官の室伏広治氏が推奨する同トレーニング。“トレーニングオタク”の才木にとって室伏は神様のような存在で「実際に教えてもらいたい」といつか会える日を夢見ている。10勝ですらも通過点。自分の潜在能力の限界を知るまで才木は歩みを止めない。(デイリースポーツ・北村孝紀)