【山口県】周公大生に市から感謝状 子宮頸がん予防の啓発活動
周南市の周南公立大(髙田隆学長)の学生有志による子宮頸がん予防の啓発活動に対して、17日に市から感謝状が送られた。 この活動は7月18日から26日まで「周南公立大学子宮頸がん予防啓発ウイーク」として、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)接種の啓発活動に20人の学生が有志で取り組んだもの。 学内で200人以上にHPVワクチンに関するアンケート調査、新校舎や学食利用者に声をかけながらHPVワクチンのチラシをおよそ500枚配布、保健室に学内相談窓口を設置した。 SNSやエッセイ漫画を読んで病気やワクチンのことを知ったという河西玲亜さん(3年)。活動することで興味を持ってもらうきっかけになればと考え、髙田学長に啓発活動に取り組みたいと相談して実現した。 アンケート調査から学内でHPVワクチンを接種した人は77人、未接種の人は134人で、接種に迷っている人のうち約半数は副作用が心配だと感じていることがわかった。 河西さんは「ワクチンにはメリットもデメリットもあるので、まずは知って家族などに相談して欲しい。予防にはワクチン接種だけなく、検診も重要。今後は春の健康診断と一緒に検診も受けられる仕組みを作りたい」と構想を語る。 国はHPVワクチン接種の接種勧奨を控えていた時期がある。接種の適齢期だった1997年度から2007年度までに生まれた人は無料で接種できる「キャッチアップ接種」がある。HPVワクチンは3回の接種が必要で、キャッチアップ制度を利用するには初回接種を今月末までに受ける必要がある。 接種できる場所は市内の婦人科などの医療機関で、学業や就業などの理由で来院が難しい場合は市外での接種も可能。 医療機関など詳しくは市のホームページから確認できる。予約は医療機関へ。