世界一ゴルフが上手いサッカー選手を大解剖 ガレス・ベイルも掌屈をやっていたなんて…
最近はスイングの再現性を高めるためにスイングコーチを付けた。「昔はダスティン・ジョンソンを意識して少し左手を掌屈(手首を手のひら側に折る形)させていたこともあった。でも、それだと飛ぶけど曲がり幅も大きかった。今は新しいコーチと話をして、左手をストレートかつトップでクラブをフラットに上げるようにしているんだ。そのほうが再現性が高く、よりストレートボールが打てるからね」。やはりアスリートは、スイングへの探求心も強い。
サッカーもゴルフも「シューズ」に求めるのはスピードとパワーの両立
そんなベイルがゴルフのスパイクに求めるものは、サッカーのスパイクと違うのだろうか。 サッカーのスパイクは軽量モデルがベースだったという。「自分がスプリンターなので、速さを出してくれる軽いシューズを好んで履いていたよ。それと同時に安定性も気にしていたかな。パワーを出すのはもちろんだけど、ターンのしやすさなども大事だったからね。アディダスだと『F50X』という軽量スパイクをちょっとチューニングしてもらったやつを履いていたんだ」
ゴルフもサッカーと似た傾向のスパイクを選ぶことが多いという。「けっこう求めるものは似ているかな。パワーを受け止める安定感はほしいけど、同時に足を速く動かすスピード感はほしい。特に左足の外側にはその安定感があるといいよね。その点で新しいコードカオスはソール外側のグリップもしっかりしているし、シューズ自体の軽さもあるからうれしい。やっぱり軽い方が歩きやすいからね」
“ゴルファー・ベイル”の目指すところは?
巷では「ベイルはプロゴルファーを目指しているのではないか」といううわさも立っている。その話を向けると、質問にかぶせ気味で首を横に振った。 「そもそも今からプロゴルファーになれるなんて思っていないよ。時にプロゴルファーと一緒に回ることもあるけど、彼らのレベルの高さにはいつも脱帽するんだ。とても到達できるとは思えないし、多分みんなが思っているよりも、ものすごくはるか先にいるからね。自分がサッカーで子供のころからハードワークをしてきたように、プロゴルファーも同じように努力してきている。自分が一週間毎日練習するのを数年続けたとしても、なかなか追いつけないと思うよ」