秋田市の臨海十字路 車と歩行者の交通事故防止のため27日から新たな信号表示に
秋田朝日放送
秋田市の臨海十字路で27日から信号表示が変わりました。十字路では9月に横断歩道を渡っていた車いすの男性が車にはねられ大けがをしていて、事故を防ぐための変更です。 27日午前6時半ごろ。秋田市川尻町の臨海十字路では全ての信号機から明かりが消え警備員が手信号で交通整理をしていました。作業する人の安全が確保できる十分な明るさがあり交通量が少ない早朝に作業開始です。業者が交差点のすぐそばにある信号の制御機にパソコン上で作ったプログラムを入れ信号の色の順序や表示される時間を新たに設定しました。 臨海十字路では土崎方向から山王方向、また由利本荘市方向から土崎方向に左折する車の信号に左矢印の表示があります。左矢印表示は赤信号が青信号に変わるのに先立ち表示されます。これまでは左矢印表示の後歩行者用の信号と同時に青に変わっていたため、スピードを出したままの車が交差点に進入し歩行者などとの接触事故の危険性がありました。事故防止の対策として今回の切り替えでは左折する車の信号が青に変わる前、黄色と赤の信号が追加されました。一旦車が停まってから歩行者信号が青に変わるようにしました。 臨海十字路では過去7年間に車が歩行者や自転車などに衝突・接触する事故が7件起きています。9月には横断歩道を渡ろうとした電動車いすが左折してきた車と衝突する瞬間を秋田朝日放送の情報カメラが捉えていました。車いすに乗っていた男性は肋骨を折る大けがをしました。 27日目視での最終チェックを経て新たな信号表示に切り替わると信号の表示に従って車が一時停止する様子が見られました。県内には左矢印の次に青になる表示の信号が14カ所あります。このうち過去10年で事故があった5カ所については表示を切り替えるなどの対応を進めているということです。
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