5年ぶり千葉4強の市原中央は準決勝敗退 世代屈指の強肩捕手は涙「歴史を塗り替えたかった」【24年夏・千葉大会】
<高校野球千葉大会:市原中央3-6市立船橋>◇25日◇準決勝◇ZOZOマリンスタジアム 【トーナメント表】千葉大会 結果一覧 強肩強打が魅力の土橋 怜於捕手(3年) の高校最後の夏が終わった。 この日も3番でスタメン出場すると、3対6と追い詰められた9回二死で打席が回った。「一人出れば自分に繋がる状況で、『自分に回してくれ』と言ったらチームメイトも『土橋に回してくれ』と言ってくれた。実際に回ってきて気持ちは高ぶっていましたけど、冷静にいきました」と気持ちをバットに乗せて中前に運んだ。常に冷静な土橋も「気持ちが出ました」と一塁上で笑顔を見せ、「塚田(涼月外野手・2年)に絶大な信頼を置いているので。彼で終わってもいいという思いで自分は全力を尽くしました」と仲間の逆転を信じ続けたが、準決勝で敗れ聖地に惜しくも届かなかった。 市原リトルシニア時代から多くの学校にオファーを受けていたが、「勉強と野球の両立をしたい」と土橋の兄も通った市原中央に進学。兄が在籍した19年には史上最高のベスト4まで勝ち上がったが最終学年でコロナウイルスの影響もあり大会が中止となり、「先輩たちの分まで歴史を塗り替えるという気持ちだった。今日の試合で勝って甲子園に行くつもりだったので本当に悔しいです」と言葉を震わせながら語った。 今後は大学進学を基本線として将来のドラフト指名を見据えている。「体作りをしてくのはもちろん、信頼を勝ち取っていくためにも基礎から見つめ直して大学でも活躍したいです」と意気込んでいた。