MVP武藤に匹敵、浦和降格の危機を救った「走行距離No.1」と、代表で谷口の代役ができる「G大阪DF」【日本サッカー「2024総決算」と「2025大展望」の激論】(6)
■武藤以外に「MVP」を選ぶなら?
――個人の話になったので、選手個々についてもうかがいます。JリーグのMVPはヴィッセル神戸の武藤嘉紀でしたが、2人なら誰を選びますか。 大住「優勝チームから選ぶなら、やはり武藤だよね」 後藤「一番出ていたし、とにかく運動量はすごいしね」 大住「ヘディングであれだけ勝ってくれるのは、チームにとって大きいよね。他に僕が名前を挙げたいのは、浦和の渡辺凌磨だね」 後藤「FC東京では、それほど目立たなかったけど、今や浦和の中心選手だからね」 大住「中心というだけじゃなくて、シーズンを通しての総走行距離が頭抜けているんだよね。2位の選手に2、3試合分くらいの差をつけているんだから。それだけ長い時間出て、運動量が落ちずに最後までチームの役に立ったのはすごいことだよ」
■キーパー以外「なんでもやる」選手
――確かに渡辺の走行距離は442.5kmで、2位の田中駿汰は403.3kmと、マラソン1レース分くらい違いがありますね。 後藤「しかも90分間のうちに4つくらいのポジションをこなすんだよね」 大住「そうそう。彼がいなかったら、浦和はJ2に降格していたかもしれないよ」 後藤「サイドバックにウィングバック、さらに中盤」 大住「ボランチとトップ下もこなすからね」 後藤「GK以外、なんでもやる選手だね。FC東京では試合には出ていたけど、特に印象は残さなかった。どうして、こんなことになったんだろう」 大住「どうしてベストイレブンの候補に入っていないのか不思議だった。すごい働きをしたことは確かだよ」 後藤「浦和を支えた選手だったのは間違いない」 大住「チームを支えるだけじゃなくて、リーグを見渡しても際立ったプレーをしたと思うんだけどな」 ――後藤さんは誰か気になった選手はいますか。 後藤「ガンバ大阪の中谷進之介だね。最終節の広島戦を見て、すごいことになっているなと思った。どんどんポジションを離れて、中盤に相手を抑えにいったり、サイドが空くとすっと流れてと、そういう動きを迷いなくできるんだよね。ちょっと、ひとつ格が違うDFになったなという感じ。名古屋グランパス時代から随分、期待はしていたんだけど」 大住「28歳だから、まだ若いよね。柏レイソルで早くから試合に出ていたから、もっと年齢がいっているかと思った」 後藤「日本代表のレギュラークラスになるのかと思ったんだけどね」 大住「今だったら、谷口彰悟の代わりになれるかな」 後藤「なるんじゃないかなと思うよ」
大住良之,後藤健生
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