まさかの闇堕ち…中村俊介” 加瀬“の衝撃の最期とは? ドラマ『オクラ~迷宮入り事件捜査~』第6話レビュー。黒幕は誰?
火9ドラマ『オクラ~迷宮入り事件捜査~』(フジテレビ系)が放送中だ。反町隆史演じる人情味のある“昭和刑事”と、杉野遥亮演じるクールな“令和刑事”が風化寸前の事件を追うヒューマンミステリーエンターテインメント。今回は、第6話のレビューをお届けする。(文・西本沙織)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】中村俊介の”闇落ち姿”がヤバい…貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『オクラ~迷宮入り事件捜査~』劇中カット一覧
飛鷹(反町隆史)&不破(杉野遥亮) ますます密になるバディ感
一度悪に手を染めたのならば、悪の限りを尽くす。“毒を食らわば皿まで”を体現した加勢英雄(中村俊介)の最期は、非常に悲しいものだった。 『オクラ~迷宮入り事件捜査~』第6話では、飛鷹千寿(反町隆史)が不破利己(杉野遥亮)に「HIDE&SEEK」のファイルの存在を明かす。 飛鷹はこれまで、ファイルの情報をもとにタレコミや捏造を行っていた。意図して解決されなかった節のある未解決事件の真実を、白日の下に晒していく。それが飛鷹の役目であり、使命であった。 ファイルの存在は、長く捏造を手伝う井伏愁(観月ありさ)ですら知らない。だから不破に話すことは、信頼の証なのだろう。冒頭では、クールな不破が飛鷹に「おっはー」とぎこちなく挨拶する姿が笑いを誘った。そんな一瞬のシーンからも、2人のバディ感がどんどん密になっていることが窺える。
事件の情報が少ない副総理暗殺事件
飛鷹たちの次なるターゲットは、副総理暗殺事件だ。当時法改正に積極的だった永倉孝也副総理(尾竹明宏)が、総理と都内の料亭で会食中に事件は起こった。 秘書である息子の揮一(簑輪裕太)から手渡された持病の薬を飲んだ副総理が、突如苦しみ、中毒死したのだ。容疑をかけられた揮一は、否認するものの、世間からのバッシングに耐えられず。事件発生から1ヵ月後に、自ら命を絶ってしまう。 開始7分で、今回の「オクラ」は少し様子が異なることが分かる。その引っ掛かりを2つ挙げるとすれば、1つ目は事件に関しての情報が、これまでと比べて圧倒的に少ないことだ。犯人は“警察官”とわかったものの、ファイルには犯行の手口や証拠がいっさい記載されていない。そのため、本来ならば解決へと導くはずが、飛鷹たちは手探り状態の捜査をすることになる。 もう1つは、いつもなら「また過去の事件を蒸し返しているのか?」と憎まれ口をたたく加勢が、やけに協力的なことだ。捜査にまでついてきて、飛鷹の秘密を明かそうとしているのか、それとも自分の隠し事が暴かれないよう見張っているのか…。