「ヤクザが仕事現場にもついて来た」借金10億円超を背負い自己破産寸前…“最後の銀幕スター”小林旭が経験した“どん底生活”
〈会社立ち上げ→不動産事業に失敗して倒産→借金10億円超を背負うことに…“最後の銀幕スター”小林旭が直面した“厳しすぎる現実”〉 から続く 【貴重な写真】美しすぎる…小林旭と“男女の関係”になった超有名美人女優を写真で見る 1956年にデビューを果たし、2026年でデビュー70周年を迎える小林旭。86歳になっても、「歌う大スター」として輝きを放ち続けている。 そんな小林旭が自身の華麗なる俳優人生を明かした自伝『 小林旭回顧録 マイトガイは死なず 』(文藝春秋)を上梓。ここでは同書より一部を抜粋し、小林が抱えていた借金について紹介する。(全6回の6回目/ 1回目から続く ) ◆◆◆
俳優は「男子一生の仕事にあらず」
不動産事業を始めたとき、小林はゴルフ用地を視察するために自家用のヘリコプターを購入していた。 「現地を見るのに必要だって言うんで会社でヘリを2機、買ったんだ。大小あって、大きい方は10億円近くしたんじゃないかな。 小さい方は4、5人しか乗れないから、ゴルフに行く時に友達乗っけたりしてね。もう1機は席を詰めれば18人は乗れたと思う。ディズニーランドの近くの木場あたりのヘリポートに停めて、月150万円でパイロットも雇った。 自分用にジャンボジェットのファーストクラスと同じくらいの椅子を2つくっつけて、ふんぞり返ってたんだから馬鹿げてるよね。 会社が倒産した後、そのヘリは広島の消防署に買われたらしい。何かの公演で行った時に『小林さんが持っていたヘリをうちの署で使ってます』なんて話をチラッと聞いたことがある。 あの頃は、何十億って金が常に動いてたから、金銭感覚が狂ってたんだと思う。自分の周りに大金があるのが当たり前みたいな気になってたけど、もとを正せばすべてが借金。そんな当たり前のことさえ全く分かってなかったんだ。もっとも、もし当時使った金を貯金していたら、今も残っていたかと言えば、そうも行かなかったんじゃないかな。何と言うか、すべてが時の流れで起きたこと。逃れられない運命じゃないけど、俺にはどうすることもできなかったと思う」
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