PK失敗で涙のC・ロナウドに…現地記者「未だ強烈な熱意を持つと取るか、子供じみていると取るか」
ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドについて、『The Athletic』のティム・スパイアーズ記者が分析している。 【動画】C・ロナウド、PK失敗で涙… 1日に行われたEURO2024決勝トーナメント1回戦で、スロベニアと対戦したポルトガル。この試合にも先発した39歳キャプテンは、FKなどでゴールを脅かすも得点を奪えず。延長前半にはPKのチャンスを手にしたが、GKヤン・オブラクのファインセーブに阻まれた。延長前半終了後には涙も見せていたが、PK戦では1人目で見事に成功。PK戦3-0で準々決勝進出に貢献している。 スパイアーズ記者はスロベニア戦について、「PK失敗、シュート連発、そして涙:まさにロナウドショー」と題して「延長戦のPK失敗を必死に受け入れようと涙するロナウドの姿は、今大会だけでなくすべてのEUROを象徴する1場面になるかもしれない」と持論を展開した。 「チームメイトたちは揃ってキャプテンを慰め、再び集中させようとしていた。だがポルトガル史上、もしくはヨーロッパ史上最高の選手として崇拝される男がこうして涙を流すのはかなりの驚きだった。それは延長前半でのPK失敗(オブラクが見事だった)も同じ。彼はキャリアで何百万回とネットを揺らしてきたが、これでほどゴールを奪うことに苦悩し、必死だった選手の姿を想像するのは難しい」 「そしてその姿について、ベテランながら強烈な献身性と熱意を反映していると考える人もいれば、子供じみて自己中、すべて見せかけのものと考える人もいるだろう。前者に関してはボックス内外の動きや姿勢が裏付け、後者に関しては無謀なFK(国際主要大会で61本直接FKを放ち、決まったのは1本だけ)が裏付けている」 その上で「今回もポルトガルでは最少のボールタッチで、最多のシュートを放った。EURO2024で放ったシュート20本は大会最多だが、まだゴールには届いていない」と決定力に関して批判も。それでも「明らかに取り乱した直後、PK戦でポルトガル1本目を決めたメンタリティは称賛すべきだ」と締めくくっている。