まるで大きな調理室!手作りの味を届ける成城石井の工場に行ってきた
全国に214店舗(2024年10月時点)を展開するスーパーマーケット成城石井。輸入品や全国選りすぐりの食材、プライベートブランドのオリジナル商品など上質なものがそろう。さまざまな商品の中でも種類豊富な自家製惣菜は、幅広い層から高い支持を得ている。2024年10月4日からは「お茶と楽しむ台湾グルメフェア」がスタートし自家製惣菜やデザートで台湾フードが登場している。成城石井の根幹ともいえる自家製惣菜がどのように作られているのかを見るため、神奈川県大和市の第3セントラルキッチンに行ってきた。 【写真】成城石井の自家製惣菜やスイーツを作る第3セントラルキッチン ■3つのセントラルキッチンで全店の自家製惣菜などを調理 上質の食材が手に入ると評判のスーパーマーケット成城石井。独自のルートで仕入れる輸入食材や、成城石井でしか作れない「desica」というプライベートブランド商品など、支持される商品は多数ある。中でも人気なのが惣菜やスイーツなどの自家製商品。今回スタートした「お茶と楽しむ台湾グルメフェア」でも11品が登場している。 成城石井の自家製惣菜は、東京・町田にある2つのセントラルキッチンと、2022年に新設された第3セントラルキッチンで調理・製造され、全店舗に運ばれている。店舗数も多いのでさぞ機械化されているかと思いきや、実際に見てみると実に手作業が多いことに驚く。 ■いい香りが漂う大きな厨房で惣菜を手作り たとえば、今回のフェア商品の一つ「成城石井自家製 自家製麺使用 台湾風担仔麵(タンツーメン)」(647円)。こだわりのスープは干しシイタケを前日から戻し、その戻し汁を全体の半量加えて作っている。熱した鍋に白絞油を入れ、ニンニクや生姜を炒めて香りを出し、醤油やナンプラー、鶏ガラスープ、五香粉などを加えて味付けし、干しシイタケの戻し汁などを入れて完成させる。鍋のサイズや混ぜる作業こそオートマチックだが、調理場と同じような工程。そばにいると何ともいい香りが漂う。 こうした工程で作るため、1回に作れる量は限られる。なので、1日数回繰り返して全店舗分の「成城石井自家製 自家製麺使用 台湾風担仔麵」のスープを作っている。麺類などのスープはゼリー状になっていて、レンジで加熱すると溶けておいしいスープになる。 “自家製麺使用”と銘打っているが麺も自家製。麺の太さや形状など、スープとの相性を考えている。今回はあっさりと干しシイタケのうまみを感じるスープということで、断面の丸いストレート麺を合わせている。トッピングの豚そぼろも自家製XO醤で味付けしていて、スープと合わせたときにコクと風味がプラスされる。 実際に食べると、台湾らしさを感じつつもどこか安心できるような懐かしいような味わい。干しシイタケの出汁が効いていてあっさりしているのと、五香粉のようなクセの強い味わいが抑えられているからだ。台湾グルメは干しシイタケや干しエビなどの乾物で出汁を取ったり、醤油ベースの甘辛い味付けがあったりと、出汁文化が根差す日本人にとって親しみやすい。本場の味付けをベースにしているが、日々食べる惣菜として日本人が食べやすいようにアレンジしているのもうれしい。 ■本当に1つずつ手作業で作り上げる工程の多さに驚く 工場を見て、本当に手作業の工程が多いことに驚く。今回のフェア商品でもある「成城石井自家製 青ねぎたっぷり!台湾風胡椒餅 2個」(647円)では、トッピングのゴマを一つひとつ手で付けている工程を見学した。豚ひき肉、青ネギ、長ネギを入れ、五香粉が程よく香る肉だねを発酵させた生地で包んで蒸す。それを表面だけ砂糖水に浸けてゴマをつける。丁寧に1つずつこの作業を施し、オーブンで焼いていく。 砂糖水を浸けることで焼いたときに表面が香ばしくカリッと、中はフワッとした仕上がりになる。ちなみに、成城石井では昨年も販売していたが、そのときとは生地もサイズも変わっているので、過去に食べたことがある人もぜひフェア商品の胡椒餅を食べてみてほしい。 手作業で驚いたのが、成城石井の定番人気惣菜のポテトサラダ。ジャガイモを蒸したあと、なんと手作業で皮をむいているのだ。皮と実の間に旨味が詰まっているというのはわかってはいるが、なかなかの労力。しかも定番の人気商品で成城石井各店分の量となれば半端ない。1日に1~2トンのジャガイモを蒸して、その一つひとつの皮を手でむくとは本当に驚き。今度ポテトサラダを食べるときは今まで以上にじっくり味わおうと思った。 ■プロの料理人やパティシエが開発から製造までを担う 成城石井の惣菜は、どれも同じように丁寧に作られたものばかり。これは、“プロの料理人が自らつくるおいしさ”をモットーとしているから。上質な素材や調味料を惜しみなく使用し、プロの料理人が作るように手作りにこだわっている。実際、成城石井にはホテルやレストランで経験を積んだシェフやパティシエが在籍し、商品開発から製造まで担っている。今回のフェアでも本場の味をベースに日本人が日常的に食べたくなるような絶妙な味わいの台湾グルメを開発した。 ほかにも、淡口、たまり、特撰醤油の3種の醤油を使用した自家製のタレに豚バラ肉を漬け込み、3時間煮込んでとろとろに柔らかくなった豚角煮をのせた「成城石井自家製 魯肉飯(ルーローハン)」(755円)や、自家製パイナップルジャムを中に詰められるギリギリまでの量を入れた「成城石井自家製 パイナップルケーキ5個」(647円)など、注目商品ばかり。 さらに、今回のフェアは“お茶と楽しむ”となっているように成城石井オリジナルの茶葉やペットボトルのお茶とのペアリングを提案。台湾鉄観音茶や凍頂烏龍茶、ジャスミン茶など茶葉から淹れて香りとともに楽しんだり、出先や職場などでも気軽に飲めるペットボトルで味わったりできる。フェアの惣菜やスイーツと合わせて、台湾気分を楽しむのがおすすめ。 10月4日からスタートした「お茶と楽しむ台湾グルメフェア」は10月31日(木)までの期間限定。現在、フェア期間の前半に展開する商品が発売されていて、16日(水)からは後半の商品が登場する予定。そのすべてが手作りにこだわったもの。お店で食べるような気分になれる台湾グルメをぜひ味わってみて。 ※店舗によって取扱いのある商品が異なる場合あり。 ※商品によってはフェア期間後も販売継続する場合あり。 ※記事内の価格は特に記載がない場合はサービス料・税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。