広告代理店で働きながらどうやって世界中を旅しているの?「リーマントラベラー」東松さんに聞いてみた
都内の広告代理店で働く東松寛文(とうまつ ひろふみ)さん。 朝出社して、帰宅は夜遅くという多忙ぶりながら、連休や有給休暇を駆使して、海外旅行を楽しんでいます。 社会人3年目の2012年に海外旅行をはじめ、これまでに訪れたのはなんと85か国204都市。移動距離にして地球23周を超えるとか。「ケアンズ&グレートバリアリーフ観光大使」など社外の活動も取り組み、著書『リーマントラベラー 週末だけで世界一周』(河出書房新社)を上梓するなど、マルチな活躍ぶりには目を見張ります。 そんな東松さんに、オンとオフを両立させる秘訣を教えていただきました。
締め切りを自分で前倒しする
東松さんは、仕事を効率良く仕上げることを日々かなり意識しているそうです。 会社勤めだと、仕事のスケジュールは、自分の思い通りにはマネジメントはできません。取引先や上司から、突然業務が振られてくるのは日常茶飯事。それをテキパキこなすコツを次のように話します。 相手が決めたスケジュールに沿って仕事をすると、それに流され、ずっと忙殺状態になってしまいます。そこで自分は、締め切りを前倒しの方向で決め直しています。 与えられた締め切りだと、相手の時間に合わせてギリギリまでその仕事に取り掛かり切りになりやすいのですね。 以前の自分は、たとえば月曜朝にプレゼンがあれば、その前の土日もその準備をしていました。ですが、週末旅行をはじめると、金曜は定時に上がって空港へ向かい、続く土日はまったく働けません。 それで、金曜が締め切りと自己設定して取り組むようになりました。そうするうちに、与えられた仕事でも「自分の仕事」という主体的な感覚に変わって習慣化されていきました。時間だけかけて、ダラダラやっていた感覚もなくなりましたね。意識が変わり、かなり効率化が図られるようになったのです。 これを実現するのにおすすめしたいのが、仕事のほかに1個でも自分のやりたいことを持つことです。いい意味でモチベーションが生まれ、それをやるために仕事をがんばれるようになります。 自分にとって、それは海外旅行です。旅に行ったときに、そのまた次の旅の行先も既に決めているのは、その期待をバネに仕事のモチベーションを高められるからです。