人生も、日本陸上界も変えた1991年の世界一 「こけちゃいました」のマラソン谷口浩美さん
「金メダルを取って、君が代を聞かせてくれる種目が増えたら。今の時代は君が代を歌ったことがない子もいるかもしれない。年齢を重ねると、共通する国民性が欠けていっているように感じて寂しさがある。君が代が流れて、みんなで立って、一緒になって歌える共通性が欲しい」 「国立競技場が満席になるかどうか、危機感はある。もっと関心を持ってもらうためにも、参加標準記録をクリアした選手の中から人気投票で代表選手を選ぶ制度などもあってもいいかもしれない。自分が一推しの選手が本番に出られるかどうかが気になり出すし、身近に感じられる。実際に出て結果が悪くても、自分たちが推した選手が世界とはこれだけ差があるんだと、知ることもできる。そうすれば、もっと応援しないといけないと思えるいいきっかけになるかもしれない」 「あと最後にお願いしたいのは、ぜひ全種目で選手を下の名前で応援してほしい。『谷口』よりも『浩美』と呼ばれる方がやる気が出るし、もっと力が出た。より自分のことを応援されていると感じられる、自国開催の特権を生かしてほしい」