「なまはげ」の動画でわんぱく息子をしつけることを妻から非難される 夫の悩みに”論語パパ”はどう答える?
子どもを育てるということは、すべての親に課された重い責務です。相談者さんは、子どもを広い教養と徳を持ち、明るい未来をつくっていく、そんな「道を志す人」に育てたいと思いませんか? そうであれば、「自分の子どもなら、恐怖を与えて言いなりにさせていい」という考えは、間違っています。まず父親である相談者さん自身が、「弘毅」すなわち、大きな包容力と強い意志を備えるべきなのです。 息子さんが「なまはげ」を見せられて「やんちゃ」をやめるのは、一時的なことでしょう。それよりも、なぜ公共の場で大声を出してはいけないのか、昼寝の時間に暴れてはいけないのかを、父親として広い心と強い意志をもって、息子さんに教えなければならないのです。 大声を出したり、暴れたりしてはいけないというのは、結局、「自分が嫌だと思うことは、他人にもしてはいけない」という教えにもつながります。 孔子は、自分の子どもにも弟子たちにも、「仁」の大切さを教えました。「仁」とは、人を思いやる気持ちです。相談者さんは、やんちゃな息子さんを、まず「仁」で満たしてあげてはいかがでしょうか。可能な範囲で、エネルギーを持て余している息子さんの気持ちを受け止めてあげるのです。 「なまはげの動画で恐怖を与えること」と「やんちゃな行為の一時停止」の連鎖を断ち切ったときに、息子さんは、そこに「仁」の一端を見つけられるのかもしれません。 【まとめ】 自分がして欲しくないと思うことは、他人にはしないこと。包容力と強い意志をもって、息子さんを受け止めてあげよう
山口謠司